現在位置:福岡市ホームの中の市政全般の中の交通・道路・都市整備の中の都市整備の中の福岡の都市づくりの中の市街地整備の状況の中の博多区から住吉地区第一種市街地再開発事業(キャナルシティ博多)
更新日: 2013年3月12日

住吉地区第一種市街地再開発事業(キャナルシティ博多)

事業の目的

 福岡市の商業・業務の集積地区である天神地区とJR博多駅地区の中間に位置するこの地区は、約半世紀にわたって日本経済を支えてきた近代産業の旗手鐘淵紡績の工場地でしたが、昭和34年に閉鎖された後、福岡の中心にありながら忘れ去られた土地になっていました。

 当地区の開発は、地場企業の福岡地所がこのカネボウ工場跡地の一部を昭和52年に所得下ことに始まる民間主導の再開発事業です。

 当地区を含む都心部の中央部分は、かつては本市の商業の中心地的区域でありましたが、昭和40年頃から、天神、博多駅周辺の商業、業務の集積が進むなか、沈滞化が進行していました。


建物外観の画像

建物外観

 このため、当地区と下川端地区に新たな核を形成することによって、都心部全体の回遊性を強化し、都心部全体の均衡ある発展を目指すために昭和55年に当地区の再開発構想が発表されました。

 その後何度も構想の練り直しがなされ、昭和63年にキャナルシティ博多の構想が出来上がり、沈滞化していた都心部の中央部分を再浮上させ、都心部全体の均衡ある発展を促す起爆剤として平成8年にキャナルシティ博多が完成しました。

 当施設は、運河(キャナル)を模した池を中心に配し、2つのホテル、商業施設、映画館、常設劇場、ショールーム、業務施設を終結した複合施設となっています。

 当事業の完了により、博多駅~住吉~天神の回遊性が形成され、隣接する上川端商店街を含む周辺の活性化を図ることが出来ましたが、平成11年に下川端、下川端東地区の再開発事業により博多リバレインが完成し、更に新たな回遊性が生まれるとともに強化され、都心部全体の均衡にある発展が促進されています。

所在地等

事業区域図の画像

事業区域図
※クリックして拡大

所在地 福岡市博多区住吉1丁目217-30他
施工者 株式会社 福岡地所
財団法人 参加個別施工者
民間都市開発推進機構
区域面積 約4.2ヘクタール
権利者数 土地所有者:2名
借家人等:2名
計:4名

事業の概要

1.魅力的な都市空間の創造による博多部の復興

  • 商業機能の強化
  • 常設劇場、映画館設置による文化機能強化
  • 特色のある施設構成と魅力的な空間設備による賑わいの創出
  • 下川端、下川端東地区の再開発事業と連携して新たな回遊性を形成し、博多部と福岡部の均衡がとれた発展を図る

2.都心部の土地の有効利用を図る

  • 都心部の工場跡地であった低未利用地の高度利用

事業の経緯

年時 経緯
昭和55年4月株式会社 福岡地所による鐘紡工場跡地取得
昭和55年10月福岡市に対し再開発構想発表
昭和56年3月用途地区変更(容積率400%→500%)
昭和56年7月福岡市に対し高度利用地区指定・市街地再開発事業同意の要望
昭和56年10月高度利用地区指定
昭和56年12月都市計画道路 祇園住吉線(幅員12m),都市計画道路 住吉春吉線(幅員12m)
下水ポンプ場 約1,449平方メートル
昭和58年11月周辺公共施設整備に対する協定書締結
昭和60年3月都市再開発方針2号地区指定
平成元年3月大店法3条結審
平成3年7月福岡地所・ダイエー賃貸借契約締結
平成4年3月周辺公共施設整備に対する変更協定書締結
平成4年8月事業施行認可(8月28日)
平成5年4月事業計画変更認可(5月12日)
平成5年5月権利変換計画認可(5月28日)
平成5年6月建築工事着工
平成6年1月事業計画変更認可(2月9日)※民都参加
平成7年6月同 変更認可(6月23日)
平成8年4月建築工事完了・オープン(4月20日)
平成9年6月事業終了認可

施設概要

敷地面積 約34,500平方メートル
建築面積 約25,600平方メートル
延べ床面積 約234,460平方メートル
構造 鉄骨鉄筋コンクリート造
地上13階 地下2階建
主用途 商業施設・ホテル・業務施設・ショートルーム・文化施設・アミューズメント
駐車場 約1,300台

公共施設整備

名称 幅員 延長
都市計画道路
祇園住吉線(3m拡幅)
12m約420m
都市計画道路
住吉春吉線(3m拡幅)
12m約120m
区画道路祇園町276号線
(4~15m拡幅)
7.5~30m約310m

建築断面図の画像

建築断面図
※クリックして拡大

事業費

総事業費 約755億円