消防局などで火災、救急および救助といった有事の緊急活動はもちろん、「火災予防運動」などの防災意識の啓発も行います。
女性の活躍の場も多く、男女関係なく働ける
父が消防士なので、消防吏員は私にとってとても身近な職業でした。幼い頃から憧れていて、小学校の卒業文集にも「消防士になりたい」と書いていました。地元も検討しましたが、都市に元気な活力があり活躍の場が広そうな福岡市を選びました。
救急現場で女性特有の疾患の方がいたり、男性隊員には話しにくい時があったりするので、そのような場面で対応する際は、女性ならではの活躍ができていると感じています。
現在、火災調査係員として、火災がなぜ起こったのかという原因や損害程度の調査を担当しています。また、災害現場では、多くの消防隊や救急隊が円滑な活動を行えるよう、情報の収集・伝達を担当しています。
日々の訓練で成果や自分の実力を感じとれるところは魅力の一つです。訓練はきつく大変なこともありますが、筋力や体力は入庁当初からレベルアップしていると実感しています。特に、15メートルのロープを腕だけで登る訓練で15メートルに到達できるようになったことは、体力面での大きな成果としてうれしく思っています。
電線から火花が出ていたときの出動が印象に残っています。通常の放水方法で消火しようとすると通電して消防隊全員が非常に危険であるため、慎重に少しずつ水をかけるという通常とは異なる消火方法で対応しましたが、危険と隣り合わせであった現場活動は非常に緊張した覚えがあります。
まずは現在の業務についてしっかりと勉強を継続し、専門知識を身につけるなど業務能力全般の向上に努めたいです。そして、いずれは階級が上がるよう努力し、部下を持つ立場となった時には、隊員育成などの役割を担いながら、市民の皆さんの大切な生活を守れるように努めていきたいと思います。
体を動かすことが好きなので、休日も海に行ってサーフィンをしたり、山に行ってロッククライミングをしたり…と同僚や先輩方と活動的に過ごしています。時には、体を休めながらゆっくりと過ごす時間も大切にしています。
まだまだ男性の職場というイメージが強い消防吏員ですが、少しずつ女性も増えています。活躍できる場はたくさんあるので、女性の後輩が増えることをうれしく思いますし、先輩として全力でサポートしたいと思います。160万人を超える福岡市民の安全・安心を一緒に守りましょう!