こども未来局、福祉局、区役所などで児童、障がい者、保護者などに対し、心理検査や面接などによる心理診断、相談・指導業務を行います。
中でも、こども総合相談センターえがお館(福岡市児童相談所)では、児童心理司として多くの行政事務(心理)が活躍していますので紹介します。
「こども総合相談センターえがお館(福岡市児童相談所)」の紹介 (2,356kbyte)
「児童心理司」の紹介 (2,534kbyte)
思いを受け止め適切な支援を
もともと児童相談所の業務に関心があったことに加え、大学や大学院で心理学を学ぶ中で、こどもの心に関する仕事に就きたいと考えるようになりました。心理職としての専門性を活かしてこどもに関わることができると考え、行政事務(心理)を志望しました。
研修体制がとても充実しており、困ったことがあればすぐに相談できる体制が整っています。職場に同じ心理職の職員がたくさんいて、助け合いながら仕事ができるのも行政ならではだと感じています。
児童心理司として児童相談所に相談に来たこどもたちの心理的支援を担当し、必要に応じて心理検査を実施して支援方針の決定に役立てています。学校や児童養護施設などの関係機関に出向いたり、家庭を訪問したりして面接を行うことも多々あります。
人と向き合う仕事のため、自分の気持ちだけでは思ったような支援ができないことも少なくありません。面接を通して、保護者やこどもの思いをしっかり受け止め、支援の手がかりをつかむことが大切だと日々感じています。そこが大変なところでもあり、やりがいを感じる部分でもあります。
若手の職員からベテラン職員まで、幅広い職員が協力しながら働いており、とても活気のある職場です。さまざまな職種の職員が協力してこどもの支援にあたるため、ミーティングテーブルではいつも協議が行われており、職種を超えたコミュニケーションが盛んです。
こどもは言葉での表現が大人ほど巧みではありませんが、それでもさまざまな方法でこどもなりの思いを表してくれていることは、この仕事で得た大きな発見です。
児童相談所に関わるこどもたちの多くは、家庭や学校で大変な経験をしてきており、その表出の仕方もそれぞれです。こどもたちとの関係の中で難しさを感じることもありますが、上司や先輩職員にすぐに相談できるため、安心して業務にあたることができています。
福岡市は、各区の子育て支援課に心理職を配置しています。よりこどもの日常に近い場所での支援ができるため、区の心理職に挑戦してみたいです。
休みの日は家でゆっくり過ごすこともあれば、少し遠出して温泉に行くこともあります。最近は器の収集に凝っており、かわいい器を見つけるとつい買ってしまいます。
行政事務(心理)の仕事は毎日が新しい発見と学びに満ち、心理職の業務の幅の広さと奥深さを味わうことができると思っています。心理職としての経験が少なくても安心して働くことができる体制が整っているので、ぜひチャレンジしてみてください。