福岡市では、令和7年4月より定期接種となる帯状疱疹ワクチンについて、接種費用の一部助成を実施します。
対象者や自己負担額などの詳細については、このページをご覧ください。
福岡市では、令和7年4月より、対象となる方の帯状疱疹ワクチンの任意接種費用の一部助成を実施します。
対象者や自己負担額などの詳細については、このページをご覧ください。
帯状疱疹は、子どものころに感染した水痘(水ぼうそう)ウイルスが、生涯にわたって神経に潜伏感染し、加齢、疲労、免疫抑制状態などで免疫力低下によって再活性化して引き起こされる皮膚の病気です。 日本では、80歳までに約3人に1人がかかるといわれています。
主な症状は、ウイルスが感染した神経が支配する領域の皮膚の痛みや赤い発疹等の水疱形成があります。
また、皮膚症状が治った後も、長い間痛みが残る帯状疱疹後神経痛(PHN)になる可能性があります。
帯状疱疹を予防するためには、規則正しい生活習慣を心がけることや適度な運動を行うことによって体の免疫力を高めることが大切です。また、予防接種も効果的ですが、予防接種は帯状疱疹を完全に防ぐものではありません。
帯状疱疹の初期症状としては、発疹が出る前に皮膚の痛みやかゆみ、しびれ感が現れることがあります。帯状疱疹の疑いがある場合は、医療機関への早期の受診が効果的です。
帯状疱疹後神経痛(PHN)とは、帯状疱疹の代表的な合併症のひとつで、皮膚病変が治癒した後も3か月以上にわたって痛みが残る症状のことをいいます。
PHNの痛みは、「刺すような痛み」や「焼けるような痛み」とも表現され、数か月から数年改善されないこともあります。
なお、帯状疱疹を発症した人のうち10~50%の割合でPHNを生じると報告されています。
予防接種は帯状疱疹の発症および重症化の予防効果があります。
帯状疱疹ワクチンは2種類があり、接種回数や接種方法、接種スケジュール、予防効果、副反応などの特徴が異なっています。
ワクチンの選択に関しては、接種を行う医師の意見を参考にしながら、自身の健康状態やニーズに合ったワクチンを検討してください。
ワクチンの種類 | 生ワクチン(乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」) | 組換えワクチン(シングリックス) |
---|---|---|
接種回数(接種方法) | 1回(皮下に接種) | 2回(筋肉内に接種) |
接種スケジュール | ー | 【標準スケジュール】 通常、2か月以上の間隔を置いて2回接種 【上記によらないスケジュール】 病気や治療により、免疫の機能が低下したまたは低下する可能性がある方等は、医師が早期の接種が必要と判断した場合、接種間隔を1か月まで短縮できます。 |
接種できない方 | 病気や治療によって、免疫が低下している方は接種出来ません。 | ー |
接種に注意が必要な方 | 輸血やガンマグロブリンの注射を受けた方は治療後3か月以上、大量ガンマグロブリン療法を受けた方は治療後6か月以上置いて接種してください。 | 筋肉内に接種をするため、血小板減少症や凝固障害を有する方、抗凝固療法を実施されている方は注意が必要です。 |
その他に、接種前に発熱を呈している方、重篤な急性疾患に罹っている方、それぞれの予防接種の接種液の成分によってアナフィラキシーを呈したことが明らかな方等はいずれのワクチンをも接種出来ません。
また、心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患等の基礎疾患を有する方、予防接種を受けて2日以内に発熱や全身の発疹などのアレルギー症状があった方、けいれんを起こしたことがある方、免疫不全と診断されている方や、近親者に先天性免疫不全症の方がいる方、帯状疱疹ワクチン(生ワクチン、組換えワクチン)の成分に対してアレルギーを起こすおそれのある方等はいずれのワクチンについても接種に注意が必要です。
生ワクチン | 組換えワクチン | |
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接種後1年後時点 | 6割程度の予防効果 | 9割以上の予防効果 |
接種後5年後時点 | 4割程度の予防効果 | 9割程度の予防効果 |
接種後10年時点 | ー | 7割程度の予防効果 |
合併症の一つである、帯状疱疹後神経痛に対するワクチンの効果は、接種後3年時点で、生ワクチンは6割程度、組換えワクチンは9割以上と報告されています
ワクチンを接種後に以下のような副反応がみられることがあります。また、頻度は不明ですが、生ワクチンについては、アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、無菌性髄膜炎が、組換えワクチンについては、ショック、アナフィラキシーがみられることがあります。
接種後に気になる症状を認めた場合は、接種した医療機関へお問い合わせください。
主な副反応の発現割合 | 生ワクチン | 組換えワクチン |
---|---|---|
70%以上 | ー | 注射部位の痛み |
30%以上 | 注射部位の赤み | 注射部位の赤み、筋肉痛、疲労 |
10%以上 | 注射部位のかゆみ・熱感・腫れ・痛み・しこり | 注射部位の腫れ、悪寒、発熱、胃腸症状 |
1%以上 | 発疹、倦怠感 | 注射部位のかゆみ、倦怠感、その他の痛み |
福岡市では、令和7年4月より定期接種及び任意接種(下記の対象者)について、接種費用の一部助成を実施します。
下記の対象者に該当する方は、期間中の接種をご検討ください。
なお、期間を過ぎると接種費用の全額が自己負担になりますので、計画的に接種を行ってください。
福岡市内に住民票(外国人登録を含む)があり、次に該当する人が対象。
【接種期間】
令和7年4月1日から令和8年3月31日まで(原則、月~金曜日)(注2)
【対象者の生年月日】
<65歳>昭和35年4月2日~昭和36年4月1日生
<70歳>昭和30年4月2日~昭和31年4月1日生
<75歳>昭和25年4月2日~昭和26年4月1日生
<80歳>昭和20年4月2日~昭和21年4月1日生
<85歳>昭和15年4月2日~昭和16年4月1日生
<90歳>昭和10年4月2日~昭和11年4月1日生
<95歳>昭和5年4月2日~昭和6年4月1日生
<100歳>大正14年4月2日~大正15年4月1日生
<100歳以上>大正14年4月1日以前の生まれ
(注1)制度開始の令和7年度から令和11年度までの5年間(経過措置の期間)は、それぞれの年度に70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳となる方も対象となります。このため、定期接種の対象となるのは、経過措置の期間中の1度のみです。
(注2)対象者は誕生日を迎える前でも期間中(令和7年4月1日から令和8年3月31日まで)は接種できます。
(上記障がい以外での身体障害者手帳1級相当の方は該当しません)
【接種期間】
上記年齢の間(原則、月~金曜日)
(注3)制度開始の令和7年度から令和11年度の5年間(経過措置の期間)、55歳、60歳の方も対象となります。このため、任意接種助成の対象となるのは、経過措置の期間中の1度のみです。
【接種期間】
令和7年4月1日から令和8年3月31日まで(原則、月~金曜日)(注4)
【対象者の生年月日】
<50歳>昭和49年4月2日~昭和50年4月1日生
<55歳>昭和44年4月2日~昭和45年4月1日生
<60歳>昭和39年4月2日~昭和40年4月1日生
<65歳>昭和34年4月2日~昭和35年4月1日生
(注4)誕生日を迎えた以降も期間中は接種できます。
(注)
・いずれかのワクチンのみ。交互接種はできません。
・組換えワクチンの2回目の接種は2ヶ月の間隔を置くため、接種を希望される方は接種期間が終了する2か月前までに1回目を接種してください。
自己負担金免除者について、詳細は下記をご覧ください。
市内実施医療機関リスト(令和7年4月1日時点)(PDF:373KB)
「予防接種(高齢者用)実施医療機関」のステッカーを表示しております。
接種をご検討の場合には、事前に医療機関にご予約ください。
かかりつけ医が市外の場合や、病気治療で市外の病院等に入院している場合などは、下記の実施医療機関で福岡市の自己負担金で予防接種を受けることができます。
なお、任意接種助成の実施は、市内医療機関のみとなっています。市外での接種は費用助成の対象となりません。助成を受けて接種を希望される方は市内の実施医療機関にて接種を行ってください。
(参考)
帯状疱疹予防接種しおり(PDF:267KB)
帯状疱疹予防接種予診票(PDF:141KB)
定期接種、任意接種助成対象者のうち、次に該当する人は自己負担金の免除が受けられます。
接種する際に、医療機関へ下記『自己負担金免除確認書類』のいずれか一つをご提出ください。
なお、対象年齢以外の生活保護受給者等の費用助成制度はありません。接種料金などは医療機関に直接お問い合わせください。
お住まいの区 | 電話番号 | 所在地 |
---|---|---|
東区納税課 | 092-645-1021 | 〒812-8653 東区箱崎2丁目54番1号 |
博多区納税課 | 092-419-1022 | 〒812-8512 博多区博多駅前2丁目8番1号 |
中央区納税課 | 092-718-1049 | 〒810-8622 中央区大名2丁目5番31号 |
南区納税課 | 092-559-5031 | 〒815-8501 南区塩原3丁目25番1号 |
城南区納税課 | 092-833-4024 | 〒814-0192 城南区鳥飼6丁目1番1号 |
早良区納税課 | 092-833-4318 | 〒814-8501 早良区百道2丁目1番1号 |
西区納税課 | 092-895-7013 | 〒819-8501 西区内浜1丁目4番1号 |
施設入所等の理由により福岡県外で予防接種を受けた場合、または福岡県内の指定実施医療機関以外で予防接種を受けた場合等において、接種費用の払い戻しをいたします。ただし、接種前に実施依頼書の発行が必要です。
詳しくはこちらをご覧ください。
【事前手続きが必要です】福岡県外等の指定実施医療機関以外において予防接種を受ける場合の手続きについて
(注)任意接種助成対象者で、助成を受けて接種を希望される方は、本手続きによる接種はできません。市内実施医療機関で接種してください。
A.次の表をご参照ください。
帯状疱疹予防接種費用助成 対象年度 早見表(令和7年度作成)(PDF:56KB)
A.基本的には接種する必要はありませんが、接種を行う医師が必要と認めた場合、助成を受けて接種できます。
A.接種できます。
A.接種費用の払戻し制度はございません。
お問い合わせは、各区保健福祉センター健康課へ。
市外にお住まいの方は、住所地の市町村役場にお尋ねください。
問い合わせ先 | 電話番号 | FAX番号 |
---|---|---|
東区健康課 | 092-645-1078 | 092-651-3844 |
博多区健康課 | 092-419-1091 | 092-441-0057 |
中央区健康課 | 092-761-7340 | 092-734-1690 |
南区健康課 | 092-559-5116 | 092-541-9914 |
城南区健康課 | 092-831-4261 | 092-822-5844 |
早良区健康課 | 092-851-6012 | 092-822-5733 |
西区健康課 | 092-895-7073 | 092-891-9894 |