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更新日: 2016年2月23日

上手に病院へかかりましょう


 福岡市の医療費は年々増加しています。医療費が高騰すると、みなさんの納める保険料負担も大きくなりますので、一人ひとりが「自分の健康は自分で守る」ことを考えて健康づくりを心がけましょう。
 しかし、日頃から健康に気をつけていても、思いがけないけがや病気になることもあります。医療機関を受診する場合には、次のことに気をつけて上手に病院にかかりましょう。


かかりつけ医を持ちましょう

 「かかりつけ医」(ホームドクター)とは,自分や家族の病歴や健康状態などを把握して健康管理全般のアドバイスをしてくれるお医者さんのことです。家族単位で診てもらえる「かかりつけ医」を決めておくと安心です。


かかりつけ医のメリット

  • 病状・病歴・健康状態などを把握しているので、相談がしやすく、いざというときにすばやく適切な対応をしてくれます。
  • 高度な検査や治療などが必要な場合には、適切な大病院への紹介状(※)を書いてもらえます。
  • 大病院に比べて待ち時間が短く、じっくり診察してもらえます。
  • 食事や運動などの生活習慣の改善点のアドバイスをもらうことができます。

※ 大病院では、紹介状なしで初診を受けると特別な料金が発生する場合があります。


かかりつけ医の選び方・つきあい方

  • 近所の開業医など、すぐに受診できる場所にしましょう。
  • 内科や小児科のお医者さんが適任です。
  • 相性のいいお医者さんを選びましょう。
  • 健康診断の結果などは報告しておきましょう。

かかりつけ医のイラスト

上手に医療を受けましょう

 病院のかけもち(重複受診)や時間外・休日受診はご自身の医療費負担が大きくなるだけでなく,保険料の増加につながります。
 福岡市では、国保加入の皆さまが病気やけがのため医療機関等を受診した場合、医療費のお知らせ(医療費通知)をお送りしています。医療費通知が届きましたら,内容をご覧いただき、適正受診を心がけましょう。


病院のかけもち(重複受診)はやめましょう

 重複受診とは,同じ病気で複数の医療機関を受診することです。診療に納得がいかず他の病院を訪れる、あるいはセカンドオピニオンを求めるということもありますが、不必要に病院を変えてしまうと、その都度初診料や検査料等がかかり、医療費の無駄が生じます。医療費負担の増加に加え、次のようなデメリットもあります。

  • 複数回の検査や投薬などにより、体への負担、症状の悪化、副作用などが生じる恐れがあります。
  • 同じ診療を複数回受けることにより、倍以上の時間を費やすことになります。
  • お医者さんとの信頼関係が築きにくくなります。


時間外や休日の受診はできるだけ避けましょう

 夜間や休日に医療機関を受診すると診療費が割高になることをご存知ですか?
 不要な時間外受診や休日受診は、緊急を要する重症患者への対応を遅らせ、本当に必要な時に救急医療を受けられないといった事態を引き起す恐れがあります。また、厚生局に届出を行っている診療所では診療時間内であっても午前8時以前と午後6時以後は早朝・夜間料金が加算されます。【下図参照】


【参考】A診療所 診療時間:午前6時から午後8時まで

A診療所の時間ごとの診察費の推移を表す画像

※時間外料金などの加算料金は、医療機関によって異なる場合がありますので、受診前に各医療機関でご確認ください。


お薬は適切に服用しましょう

 薬は病気やけがを治す手助けをしてくれますが、正しく服用しなければ思わぬ副作用を引き起こすこともあります。そのため、専門家から適切なアドバイスを受けて、正しい使用方法を理解してから服用しましょう。
 また、ジェネリック医薬品(後発医薬品)を上手に利用することで、お薬代が安くなる場合があります。


「お薬手帳」を活用しましょう!

 「お薬手帳」とは,処方されたお薬の名前や飲む量,回数,飲み方などを記録し,携帯するための手帳です。
 他の病院や歯科医院などにかかった時に,「お薬手帳」を医師や薬剤師に見せることによって,お薬を重複して服用することを避け,副作用や相互作用,薬の量が適切かどうかなどをチェックします。


定期的な健康診査で病気の予防・早期発見を

 目に見える症状が無くても,実は病気にかかっていることがあります。病気を早めに発見したり,予防したりするために大事なことは定期的な健康診査です。年に1回は必ず健康診査を受けましょう。
40歳~75歳未満の方は、よかドック(特定健診)を受けましょう!