福岡市で発足記者会見をする「熱意ある地方創生ベンチャー連合」の本気度

日本の大きな課題といわれる「人口減少」と「東京集中」を解決するため、各地域がその土地の魅力を活かした社会発展を目指す「地方創生」。その土台となる「地方の自立」を促すためには、各地域が抱える、少子高齢化や雇用創出、観光振興といった課題を地域が中心となって解決する必要があります。ところが現実には、情報やアイデアが不足し、スピーディーな展開に結びついていない現状があります。

そこで発足されたのが、地域の課題解決に不可欠なソリューションをもつ有志のベンチャー企業10社による「熱意ある地方創生ベンチャー連合」。

旗揚げの中心となったのは、アソビュー株式会社の代表取締役社長、山野智久さんとランサーズ株式会社の代表取締役社長、秋好陽介さん。両社ともすでに地方でのサービス展開に実績のある企業です。その他、幹事を務めるのは、地域活性に関わる事業を展開するネットベンチャー企業の代表の面々。課題解決に役立つ情報と人材、アイデアと活用されていない地域資源を結び付けることで「熱意ある地方創生」を実現させるのが目的です。

そんな「熱意ある地方創生ベンチャー連合」旗揚げの発表記者会見が、7月24日にTSUTAYA BOOK STORE TENJINの3Fにあるスタートアップカフェで開催されました。

福岡で旗揚げ会見をした理由について、アソビューの山野さんはこう説明します。

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「スタートアップ都市推進協議会の会長を務められる髙島宗一郎市長の存在が大きいです。まずは、地域の特性を生かした起業を応援する『スタートアップ都市』を宣言する福岡市から全国に発信したいという想いがありました」

また、ランサーズの秋好さんはこう続けます。

「ベンチャー企業、地方自治体、地域アクセラレーターが一体となって新たな地域課題を解決していくことにチャレンジしようとするとき、国家戦略特区に指定され、クリエイティブ産業など成長産業の集積が進む福岡が、その後、さまざまな地域を牽引するロールモデルとなるにふさわしいのではないか」

「福岡市から日本を元気にしたい!」と考える福岡市の熱気が地方創生に積極的なベンチャー企業を引き寄せたのかもしれません。こうした元気のあるベンチャー企業がもつ高い技術力、そして、新しい切り口。閉塞した日本を打ち破るのは、こうした志と熱意が不可欠です。「熱意ある地方創生ベンチャー連合」の今後の躍進に期待したいとことです。

 

「熱意ある地方創生ベンチャー連合」

 

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