マイクロソフトやグーグルも採用する“横広オフィス”が 福岡のクリエイターのイマジネーションをかき立てる!?

東京の新橋や丸の内といったビジネス街を思い浮かべた時、誰もが超高層ビルの連なるコンクリートジャングルをイメージするのではないでしょうか。ところが、同じく大企業が多く集まる福岡市には、このどこまでも連なる高層ビルが存在しません。

なぜか?

それは、九州の空の玄関口である福岡空港が市内中心部と非常に近いことが理由に挙げられます。航空法により空港周辺に建てられるビルの高さには制限があり、博多駅周辺では約50m、天神地区でも約65~75mまでとされているため、都心に100m超の高層ビルを建てることができません。福岡市の空が、他の大都市に比べ広く感じるのにはこうしたワケがあったのです。

また、高いビルを建てることができないとなると、オフィスは“縦”でなく“横”に広くなる傾向があります。いわゆる “横広オフィス”というスタイルです。

例えば、シアトルに本社を構えるマイクロソフト本社の敷地面積は、なんと約91万平方メートル! この広大な敷地に、低めのビルが立ち並び、まるで大学のキャンパスのような空間が広がっているのです。また、カリフォルニアにあるグーグル本社の総面積も約4万7000平方メートルという広さ。周囲には緑が広がり、近くには高層ビルひとつありません。広い空の下、のびのびと仕事ができる環境があるからこそ、世界に通用するクリエイティブなアイディアが生まれてくるのかもしれません。

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マイクロソフトやグーグルのような大学のキャンパスレベルのオフィスを構えることは難しいかもしれませんが、7大都市の中でもオフィス賃料が安い福岡なら“横広オフィス”を実現しやすい条件は整っています。

デジタルコンテンツ産業がさかんな福岡市。クリエイターにとって、頭上に広がる広大な空と広々としたオフィスこそ、イマジネーションの源泉となりうるのかもしれません。