福岡はコーヒーの街  日本代表として世界に挑戦する3人のコーヒーマン

東京都江東区にオープンしたアメリカ発のコーヒーショップ「ブルーボトルコーヒー」が話題となっています。ブルーボトルコーヒーはサンフランシスコ近郊のオークランドで平成14(2002)年に誕生。コーヒー豆や焙煎方法にこだわり、熟練のバリスタが1杯ずつ丁寧に入れるのが特徴。

熟練のバリスタが1杯ずつ丁寧にコーヒーを作るカフェは、福岡にもあります……いや、「あります」どころか、福岡にはハイレベルなカフェや優秀なコーヒーマンが多数いるのです。

実は昨年、福岡県内のカフェで働く3名のコーヒーマンが、日本スペシャルティコーヒー協会が主催する各競技会でそれぞれ優勝しています。その3名は今年、アメリカ、スウェーデンで開催される世界大会に日本代表として出場する予定。

珈琲蘭館の田原さん

カッピング技術を競う「ジャパンカップテイスターズチャンピオンシップ2014」で優勝したのは、珈琲蘭館(太宰府市)の田原照淳さん。カッピングとは、3つのコーヒーを試飲し産地の異なる1つを当てる競技で、田原さんは8つの問題を1分59秒という短時間で全問正解しました。

豆香洞コーヒーの江口さん

また、コーヒーといえば単に入れるだけでなく「焙煎(ロースティング)」も大切な工程。豆香洞コーヒー(大野城市)の江口崇臣さんは「ジャパンコーヒーロースティングチャンピオンシップ2014」で優勝を果たしました。同店は、2012年のロースティング世界大会で優勝した後藤直紀さんがオーナーを務めており、江口さんには師弟での世界制覇が期待されています。

REC COFFEEの岩瀬さん

REC COFFEE(福岡市中央区)の岩瀬由和さんは、バリスタの技術を競う「ジャパンバリスタチャンピオンシップ2014」で優勝。この競技では「エスプレッソ」「カプチーノ」「シグネチャービバレッジ(創作ドリンク)」の3種類を制限時間内に提供するもので、コーヒーの味はもちろん、動作の正確性や一貫性なども要求されるそうです。

これほどのスペシャリストが福岡に集まっているだけでも驚きですが、所属するお店だけでなく福岡で営業するほかのカフェも、地元のカフェシーンを盛り上げるための取り組みを行っています。

今年1月、Facebookに「福岡から世界へ! 日本代表コーヒーマンを応援しよう」というコミュニティを開設。MOMENT COFFEE(福岡市中央区)、manu coffee(同)などの名店が有志として賛同しています。また、「応援Tシャツ」も販売されており、売上は世界大会参加の資金として役立てられるのだとか。

これまでも#FUKUOKAでは、福岡の人々の「横のつながり」「お互いを高め合う」気質について取り上げてきました。コーヒーマンたちにも同じことがいえそうですね。

 

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