福岡移住のトライアルステイに最適! 福岡の魅力を短期間で堪能できる“スマートホステル”が誕生

全国の政令指定都市の中でも人口増加率ナンバーワンを誇り、転入者における若者の割合も多い福岡市。(参考記事:日本一の人口増加率! 「福岡が選ばれている事実」をデータで検証してみた(2016.8.2)

開業率が高く、起業に対する市のサポートも厚いことから、創業や新たなビジネス展開など福岡へ“攻めの移住”を検討している方も多いかもしれません。しかし、土地勘も知己もない場合、どうやって移住の足がかりを作っていけばいいのか悩まれている方もいるのではないでしょうか。

そんな方にオススメしたいのが、トライアルステイ(お試し短期滞在)。

「福岡は住んでみて初めて魅力がわかる街」とよく言われますが、それならば実際に短期間、街に滞在して好みのエリアや利便性を把握してから移住の拠点を決めるのも、ひとつの手です。

8月17日に川端商店街内にグランドオープンした「& AND HOSTEL」は、そんなトライアルステイにぴったりのホステル(ゲスト同士の交流があるホテル)。日本初のスマートホステルとして、日本経済新聞や全国ネットのテレビ等でも取り上げられて、話題を集めています。IoT(Internet of Things:モノのインターネット)技術を使った最新のデバイスが揃う、斬新な設計が特徴的ですが、魅力はそれだけにとどまらず、福岡の魅力を短期間に凝縮して楽しむにはもってこいのホステルだとか。#FUKUOKA編集部でも早速現地を訪ね、体験取材をしてきました。


「& AND HOSTEL」があるのは、福岡市営地下鉄の中洲川端駅。福岡空港駅からわずか4駅、8分の好立地です。駅を出ると、そこは上川端商店街。博多で最初に栄えた商業の町の中心として歴史が深く、現在でも多くの店舗がひしめき合って、地元の人から観光客まで賑わいを見せています。

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「& AND HOSTEL」は、その商店街のちょうど中ほど。どんな土砂降りの日でも、福岡空港から雨に濡れずに来れちゃいます!

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まずはチェックイン。この日の受付担当は福岡出身の黒岩さん。もちろん英語も堪能です。

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受付を済ませると、1人に1台スマートフォンが手渡されます。

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これが、通常のホテルでいうところのルームキー。スマートフォンの中には、専用アプリ「& IoT PLATFORM」が入っており、これを使って部屋の解錠や施錠、照明やエアコンのコントロール、コンシェルジュロボット「BOCCO」の操作など、宿泊にまつわるさまざまなオーダーをこなすことができます。

部屋は、このようなIoTデバイスを存分に活用できるIoTキングルーム、IoTダブルルームの他、1人3,000円からのドミトリーもあり、最大48人が宿泊できます。

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アプリ上のボタンを長押しするだけで、ガチャリと解錠。未来感ハンパないです。

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そして、こちらがIoTキングルームの室内。ベッドの横には今日と明日の天気を色でお知らせしてくれるランプが。このように室内にはIoT技術を活用したアイテムが盛りだくさんです。

さて、荷物を置いたら1階のダイニングラウンジへ。ここは、朝8時から夜中0時までオープンし、コーヒーや軽食、お酒も楽しめる、このホステルの交流拠点です。

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デザインは、ハイテクホテルのイメージを覆すような、木材がふんだんに使われた温かみのある雰囲気。バーカウンターは、一本の丸太から削りだした特注品だとか。

この日、バータイムの料理人兼バーテンダーを務めていたのは、アメリカと日本のハーフ、アレックスさん。

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日本に来たのは3年前ながら、すでに日本語はペラペラ。メニュー開発にも積極的に携わっており、パティシエの経験を生かした、香りと彩り豊かな料理を出していただきました。

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こちら、九州産旬野菜のサラダプレート(980円)。一品ごとに繊細な味が際立ち、目にも美味しい一皿。

ラウンジでアレックスさんの料理をいただきながらくつろいでいると、ふらりと現れた一人の男性。

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この方が、若干31歳ながらこのホステルの企画運営を取り仕切る、株式会社Free Spirit Japanの代表取締役・安河内浩之さんです。

年内には2棟目も開業予定で、準備に多忙を極めながらも、毎日必ずラウンジには立ち寄るようにしているという安河内さん。このホステルにかける思いを聞いてみました。

――スマートホステル、堪能させてもらってます。IoTを活用したホステルとは、ユニークな試みですね。

安河内 ありがとうございます。日本では初であり、海外でもまだ珍しい試みです。クラウドファンディングサイト「Makuake」でも、ホテルの開業とIoTデバイスの準備資金として掲げた目標100万円がわずか9分で達成するなど、関心がとても高く、ありがたく思っています。ただ、IoTはあくまでアクティビティのひとつ。これからはIoTが家庭にも進出し、ホテルなどでも当たり前になっていくでしょう。IoTより前提に、まず、ホステルとしてしっかりとした場所であることを大切にしています。

――どんな経緯で、このホステルを開業することになったんですか?

安河内 僕は福岡出身で、別府にある立命館アジア太平洋大学(APU)の在学中から、音楽イベントの企画や飲食、旅行と、自分の興味のあるものをいろんな形で事業化して実現してきました。ゲストハウスは、それらを全て組み合わせたものとして、ずっとやりたいと考えていて、3年前から準備を進めていたんです。協力してくれる人や組織にも恵まれ、最高のスタートを切ることができました。

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――このビジネスをやるなら東京でもよかったと思いますが、なぜ福岡を選んだのでしょう?

安河内 よく聞かれるんですが、そういう時はこう答えています。(スマートフォンで地図アプリを開きながら)福岡は、東京を中心とした日本地図で見ると、西の端にありますよね。でも、地図を逆さから見てみてください。(スマートフォンの上下を逆さにして置いて)すると、朝鮮半島や北京、上海、台湾をぐるりと囲む内湾の入り口に、福岡が見えてきませんか? これだけ広大なアジアがすぐ近くにあるのに、福岡よりわざわざ東に行く必要はないなと思って。

――確かに。そんな風に、福岡をアジアの一都市として、俯瞰して捉えているわけですね。では、この場所を通じてどんなことを実現していきたいですか?

安河内 僕がやりたいのは、大げさに言うと福岡市民の意識改革なんです。日本は観光立国を目指すと言いながら、訪日外国人の数はまだまだ他国と比べても低く、市民レベルでも海外のゲストと触れ合う機会は少ないですよね。福岡は、買い物や飲食など外国人にとって魅力的なコンテンツがたくさんあるのに、街の人がそれを受け止める体制ができてないと思うんです。大学生活や旅で感じた自由な空気を、福岡の街にももっと感じたいし、多文化・多言語の環境を作っていきたいなと思っています。

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――外国人だけでなく、日本人が利用してもいいんですよね?

安河内 もちろん! 福岡の魅力って、人の結びつきやコミュニティの強さが大きいと思います。だからこのラウンジを特に大切にしていて、ここを宿泊者と地元の人との接点にしていきたいと思っています。夜9時を過ぎる頃には、商店街のお店のほとんどは閉まっていますが、ここのラウンジは深夜0時まで開いてるので、ふらりと飲みに来てくれる地元の方も多くいます。旅行で来た人が地元の人と触れ合う機会って、なかなかないのが現状ですが、この場所だったらそれを提供できますし、一人で来ている人には積極的に話しかけて人をつなぐようにしています。このラウンジに来れば、感度の高い福岡のキーパーソンに出会える、そんな場所にできたら嬉しいですね。

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そんな安河内さんの言葉通り、夜も深まった頃には、ラウンジにたくさんの人が。神戸から来たという宿泊者の男性に、話を聞いてみました。

「今日は、ここで働いている友だちを訪ねてきました。僕は神戸から、一人は群馬から、あとは福岡市内から、ここを待ち合わせ場所にして集まったんです。久しぶりの友達に会えて、4軒も居酒屋をハシゴしちゃいました(笑)。福岡はどの店で食べても美味しいですよね!」

「& AND HOSTEL」があるのは、西日本最大の歓楽街と言われる中洲の入り口部分。24時間営業の飲食店も多数あり、博多ラーメンやもつ鍋、焼き鳥など福岡グルメを満喫できます。さらに、ビジネスと商業の中心地である天神と博多が、どちらも徒歩圏内。福岡のIT・クリエイティブ企業が多く集まるエリアでもあり、起業の相談ができるスタートアップカフェまでも、歩いていけます。

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博多ラーメンの老舗「元祖ラーメン長浜家」も徒歩30秒!

ここを拠点に活動すれば、短期間の滞在でも福岡の魅力を満喫でき、街と関わるきっかけが掴めそう。福岡への移住を考えている方は、ぜひ一度訪ねてみてはいかがでしょうか。

 

【概要】
名称:& AND HOSTEL(アンドホステル)
住所:福岡県福岡市博多区上川端町10−5
交通:地下鉄空港線・箱崎線「中洲川端」駅徒歩2分
TEL:092-273-0770
MAIL:info@andhostel.jp
構造:鉄骨造地上3階建
面積:381.78m2(115.48坪)
宿泊定員:48名
用途:1F:ダイニングラウンジ+客室
   2F:客室+IoT Room
   3F:客室+IoT Room
価格:ドミトリー 3,000円〜
   ダブルルーム 8,000円〜
   IoTルーム 9,500円〜

【問い合わせ先はこちらから】
https://andhostel.jp/

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