現在位置:福岡市ホームの中の健康・医療・福祉の中の福祉・障がい者の中の障がいを理由とする差別の解消に関することから新しい生活様式における障がいのある方への配慮について
更新日: 2021年3月10日

新しい生活様式における障がいのある方への配慮について

 福岡市では、密集・密接・密閉の回避や外出時・会話時のマスク着用などの新しい生活様式の実践をお願いしています。
 しかし、障がいのある方の中には、新しい生活様式の実践が難しい場合や、実践によって新たな困りごとが生じている場合があります。
 新しい生活様式の実践が難しい方がいらっしゃること、障がいの特性などにより困っている方がいることにご理解をいただくとともに、お困りの方に対して必要な配慮をお願いします。




肢体障がい(上肢・下肢)のある方


困りごと


・移動が自由にできないため、自ら3密を回避できない方もいます。
・車いす等で移動する場合は、介助者と2メートルの間隔をとるのが難しくなります。街中でお手伝いをお願いした時に相手との距離が近くなってしまいます。


配慮をお願いしたいこと


・できるだけ周囲が3密対策を行い、見守りましょう。
・介助中は必ずマスクを着用し、介助が不要なときは距離を取りましょう。


視覚障がいのある方


困りごと


・視覚障がいのある方の中には、人や物との距離が分からず、適切な距離を取ることが難しい方もいます。
・移動に当たってガイドヘルパーに触れ、歩行することなどがあります。買い物をするときには、商品を手に取って確認することがあります。


配慮をお願いしたいこと


・単独で会合や集会などに参加している場合は、声かけをしましょう。手指消毒の位置や検温場所への誘導をお願いします。
・買い物をするときに商品を手に取って確認することについて、理解しましょう。


聴覚障がいのある方


困りごと


・マスク着用で話しかけられた場合、表情がわかりにくく口形も読み取れないため、話の内容が理解できないことがあります。
・手話言語で話すとき、視力が悪い方は近づかないとコミュニケーションがとれない場合があります。特に盲ろう者(視覚と聴覚の両方に障がいがある人)とのコミュニケーション手段は、触手話が多いので間隔をとることが非常に難しくなります。また、筆談を行う場合はお互いが近づく必要があります。
・オンライン会議では、資料を見ながら説明をされると手話通訳者と資料を同時に見なければならなくなり、会議についていけない場合があります。
・聴覚障がいのある方は、外見から見て、聴覚障がいと分かりにくいため、マスク着用の人に声をかけられても気づかないことがあります。


配慮をお願いしたいこと


・視覚的に分かるように、フェイスシールドや透明用マスクを着用してコミュニケーションをとりましょう。
・必要に応じて筆談やスマートフォン・タブレット(音声認識アプリ)などにより文字で情報を伝えましょう。
・会議資料を事前に送る、手話通訳を用意する、聞こえない人がいることを意識して会議を進めましょう。数名が同時に話す場合は通訳ができないので、発言者は挙手してひとりずつ発言しましょう。
・呼びかけても相手が気付かない場合は、軽く肩をたたいたり、アイコンタクトをして声をかけましょう。


知的障がいのある方など


困りごと


・3密を回避する必要性が理解できていない方もいます。
知的障がいや発達障がいのある方などの中には、マスクなど肌に触れるものを着用することに苦痛を感じる方もいます。
 表情が見えないことに不安を覚え、家族や支援者がマスクをすることを嫌がることがあります。

・汚れが落ちているか不安で、いつまでも洗い続ける方もいます。
・水に濡れることが苦手で、うがいや顔を洗うことを嫌がる方もいます。


配慮をお願いしたいこと


・視覚的に3密を回避できるように分かりやすく表示したり、タイマーで換気のタイミングが分かるように働きかけましょう。3密の回避が理解できなかったり、行動を変えられなかったり、人との間隔がつかめない等、障がいの特性を理解しましょう
・障がいによってマスクをすることができない場合があることを理解しましょう。どうしてもマスク着用が難しい場合は、フェイスシールドなど他の方法を考えたり必要に応じて柔軟に対応しましょう。
・手を洗うことが難しい方の場合は、やさしく声をかけてお手伝いしましょう。
・手を洗うことがどうしても難しい方の場合は、水を使用せずアルコール消毒等で対応しましょう。


ヘルプカード・ヘルプマークについて


 障がいのある人、認知症の人、妊娠している人などの中には、手助けが必要であっても,外見からは周囲に気づかれにくかったり,うまく伝えられなかったりする人がいます。
 福岡市では、障がいのある人などの手助けを必要としている人が,周囲の支援を受けやすくなるよう,「ヘルプカード」を配布しています。
 ヘルプカードの裏面には,緊急時の連絡先や手助けしてほしいことを記載できるようになっており,このカードを掲示することで,周りの方へ必要な支援を知らせることができます。
 また、福岡県ではストラップ型のヘルプマークを配布しています。
 まちでヘルプカードやヘルプマークを身に付けた人が困っているように感じたら,声かけや手助けをお願いします。
詳細は以下をご覧ください。


・ヘルプカードを配布しています(市HPリンク)
 https://www.city.fukuoka.lg.jp/hofuku/syougaisyashien/health/help-card.html

・ヘルプマークを配布しています(市HPリンク)
 https://www.city.fukuoka.lg.jp/hofuku/syougaisyashien/health/help-mark.html