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更新日: 2019年1月25日

ユニバーサル都市・福岡賞2018受賞者のご紹介(テキスト版)

このページは「ユニバーサル都市・福岡賞2018受賞者のご紹介リーフレット」を文字情報だけで編集したテキスト版です。リーフレットのPDFは,「ユニバーサル都市・福岡賞2018受賞者のご紹介リーフレット (1,812kbyte)pdf」をご覧ください。  


ユニバーサルデザインとは?

年齢や性別,国籍,障がいの有無などに関わらず,全ての人が自由・快適に利用でき,行動できるような配慮をあらゆる場面で行っていこうとする考え方です。


ユニバ-サルデザインの7原則

  1. 公平性:だれでも公平に利用できること(事例 自動ドア)
  2. 自由度:使う上で自由度が高いこと(事例 階段・エレベーター・エスカレーターを選択できる)
  3. 単純性:使い方が簡単ですぐわかること (事例 使う機能が分かりやすく大きくて見やすい自動ドアのボタン)
  4. 分かりやすさ:必要な情報がすぐに理解できること(事例 ピクトグラム)
  5. 安全性:うっかりミスや危険につながらないデザインであること (事例 地下鉄ホームドア)
  6. 体への負担の少なさ:無理な姿勢をとることなく,少ない力でも楽に使用できること(事例 交通系ICカード)
  7. スペースの確保:アクセスしやすいスペースと大きさを確保すること (事例 幅の広い自動改札)

バリアフリーとのちがいは?

バリアフリーは,例えば段差などのように,高齢者や障がいのある人等にとって障壁(バリア)となっているものを取り除く考え方です。一方,ユニバーサルデザインは最初から障壁となるものをつくりません。すべての人にとって使いやすいように設計するものです。


ユニバーサル都市・福岡賞とは?

ユニバーサルデザインの考え方を市民の皆さんに分かりやすくお伝えし,もっと身近に感じていただけるように,優れた取組みや製品開発,情報発信などを行っている個人・団体・企業などを表彰するものです。


講評

ユニバーサル都市・福岡推進協議会 委員長 定村 俊満
本年度のユニバーサル都市・福岡賞は例年以上に多くの応募をいただきました。最優秀賞は和白中学校の「和白ユニバーサルウィーク&フェスティバル」です。中学生と地域の人たちが地元のユニバーサルデザインやバリアフリーを調査し,議論するもので,他の街にもぜひ広がってほしい活動です。優秀賞は「Baby BnB」で,街なかで授乳やオムツ替えができる場所を増やしたいという切実な課題を解決する優れたアイデアです。来場者の投票で選ぶ市民特別賞はAR楽器「KAGURA]です。体の動きで演奏をする楽器で,障がいを持つ子ども達の演奏ツールとしても使えます。システム次第では目の動きでも演奏できるとのことで,今後の進化が楽しみです。小学生の須之内くんが考えてくれた視覚障がい者のための「点字ブロックアシスト」は靴がセンサーとなり,点字ブロックがない場所でも安全に歩けるというアイデアです。審査員全員が小学生の熱意に驚き,特別賞を贈ることとしました。来年度も優しさがいっぱい詰まった素晴らしい活動やアイデアをお待ちしています。


受賞者の紹介

最優秀賞 

福岡市立和白中学校 「和白ユニバーサルウィーク&フェスティバル」
概要:ユニバーサルデザインや人権について学習し,様々な立場の人と共生する態度を育成する取組み。「国際理解」学習の場として,外国人ゲストとの交流や「ユニバーサルソング」の募集,和白中学校区の「思いやり度」「ユニバーサル度」調査を実施した。

受賞者コメント:本校にとって初の取組みであり,毎日が試行錯誤の連続でした。子どもたちが自分の生まれ育ったまちを愛し,志をもって福岡・日本からアジア,世界へと羽ばたき,活躍する人間になってほしいと願います。


優秀賞

Baby Bnbプロジェクトチーム(一般社団法人マザー・アーキテクチュア) 「Baby Bnb(ベビー・ビーアンドビー)」
概要:まちのどこかでも,安心して授乳やおむつ替えができる場所。そんな誰もが気軽に利用できるプラットフォームづくりのアイデア。組み立て式の簡易スペースや,地図上に該当スポットが表示されるアプリなど,まちの様々な店舗や施設がホストとして関わる内容で構成されている。

受賞者コメント:産後のお母さんの社会参加の機会が広がるように「街がゆりかご」になればいいなと思います。世の中のお母さんやお父さん,赤ちゃんや見守るの様々な人のためにプロジェクトを実現できるようがんばります。


市民特別賞

株式会社しくみデザイン 「AR楽器KAGURA(かぐら)」
概要:「すべての人に演奏体験を」を目的に,AR(拡張現実)技術を活用して開発された音楽ソフトウェア。カメラによる画像処理で身体の動きを認識し,その動きを音楽に変換。今までにない自由な演奏スタイルを実現している。

受賞者コメント:「楽器を演奏できない自分でも音楽を奏でられるようになりたい」という願いから,福岡で生まれた新世代の楽器です。楽器の特性を活かして,今後は子どもたちや体が不自由な方々の「演奏したい気持ち」に応えていきたいです。


特別賞

須之内 柊(すのうち しゅう) 「点字ブロックアシスト」
概要:「持ち運べる点字ブロック」として,靴底に点字ブロックセンサーを合体させるアイデア。つま先部分に取り付けたカメラで前方の道路状況や信号・障がい物の有無等をセンサーに転送。点字ブロックと同じ圧を感じる情報に転換される仕組み。視覚障がい者も点字ブロックがない場所を安全に歩行できる。

受賞者コメント:僕の発表に興味を持ってくれたこと,大学・大手企業と同じ場所で発表することができたことを嬉しく思います。いろいろな方からたくさんアドバイスをもらったので,次に繋げるために今は勉強を頑張りたいです。


ユニバーサル都市・福岡推進協議会 委員名簿(敬称略)

  • 委員長  定村 俊満(NPO法人FUKUOKAデザインリーグ 相談役)
  • 副委員長 平井 康之(九州大学大学院芸術工学研究院 教授)
  • 委員
    • 石橋 隆(博多まちづくり推進協議会 事務局長)
    • 石牟禮 孝行(益財団法人福岡観光コンベンションビューロー 総務部長)
    • 藏田 隆秀(We Love 天神協議会 事務局長)
    • シグデル・プルソタム(福岡ネパールソサエティ 会長)
    • 張 彦芳(4 ALL design 代表)
    • 関根 千佳(株式会社ユーディット 会長/同志社大学大学院 客員教授)
    • 中芝 督人(福岡商工会議所 事務局長)
    • 中原 義隆(NPO法人福岡市障害者関係団体協議会 理事長)
    • 松浦 恭子(弁護士法人女性協同法律事務所 弁護士)
    • 吉住 寛之(ユニバーサルデザインコンサルタント)
                    

関連リンク

 「ユニバーサル都市・福岡」とは、ユニバーサルデザインの理念に基づいた、誰もが思いやりを持ち、すべての人にやさしいまちのことであり、福岡市は、みんながやさしい、みんなにやさしいユニバーサル都市・福岡をまちづくりの目標像として掲げ、市政の柱の一つとして推進しています。


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