住宅用火災警報器のベルの音に早く気づき,火災に至らなかった(非火災)事例,または火災となったが拡大しなかった事例が多くあります。
中には,住宅用火災警報器を設置していなかったら,人命危険が予測される事例も発生しています。
設置が義務(新築住宅)となった平成18年6月1日以降,これまでに奏功事例は全部で300件以上となっています。
住宅用火災警報器が作動し,大事に至らなかった事例を紹介します。
(事例1)
一般住宅において,たばこの火の不始末で2階から出火。隣の住人が「住宅用火災警報器」の警報音で火災に気づき,外から呼びかけたが返事がなく玄関を開けると煙があったため,119番通報しました。
2階に就寝中の居住者がいると聞き,2階に上がり,就寝していた居住者を起こし,外に避難させました。
(事例2)
共同住宅において,居住者が就寝中,「住宅用火災警報器」の警報音に気付き寝室から出ると,台所付近から炎が上がっていたため,水道水にて初期消火を実施しました。
(事例3)
こんろに鍋をかけていたことを忘れ,別室で雑用をしていたところ,「住宅用火災警報器」の警報音に気づき,台所に行くと鍋から火が上がっていました。すぐに濡れタオル等で初期消火を実施しました。
全国における住宅火災の被害状況について,住宅火災警報器が設置されている場合は,設置されていない場合に比べ,死者の発生は約4割減,焼損床面積,損害額は概ね半減した結果となっています。
参照⇒総務省消防庁URL https://www.fdma.go.jp/relocation/html/life/juukei.html