こんにちは,福岡市民防災センターのオンライン来館へようこそ!
福岡市民防災センターで普段行っている体験とお話をこのページで学んでいただけると幸いです。
それではさっそく「煙のこわさ」を「動画」で学んでいきましょう!
↓【現役消防士が教える】煙のこわさとその対処 ~ONLINE来館 火災編~
火事で怖いものといえばと言えば「火」と思う方が多いと思いますが、それよりも恐れないといけないもの、それは「煙」です。
なぜなら…
人の命を一番奪っているのが「煙」だからです。
参考:総務省消防庁「令和2年版 消防白書」から抜粋
「煙」に巻き込まれてしまうと視界が奪われてしまいます。
火事が起きてすぐであれば、煙は上の方からたまっていくので、しゃがんで、見える!
立ったら、見えない…
という状況もありますが、実はこの煙…
500~600℃になるところもあるのです。
そんな煙を吸い込んでしまったら、のどが火傷して息が吸えなくなってしまうこともあります。
視界を確保するため、煙を吸わないようにするためにも、「姿勢を低く」して「ハンカチで口を覆う」。
皆さんご存じだとは思います。
しかし… その状況はもう『巻き込まれて』しまってます!!
では、どうすればいいのでしょうか。
煙に巻き込まれないためにできること、被害を最小限にするためにできることが2つあります。
『煙をブロック』することと『煙を外に逃がす』ことです。
まず、煙をブロックすることとは、「ドアを閉める」ことです。
「それだけ?」と思われた方、いると思います。
そう、たったそれだけのことが自分や人の命を守ることにつながります。
さらに、階段などがあった場合、煙が上の階に上がってしまうと、上の人たちが逃げられなくなってしまいます。
そういった危険な状況にならないために建物には「防火戸」や「防火シャッター」など、様々な設備がついています。
このような設備の中には、煙を感知したら自動で閉鎖するものがあります。
そこに荷物を置いていると、ドアやシャッターが閉まらなくなりますので、絶対にモノを置かないようにしましょう。
次に、煙を外に逃がすとは、「窓をあける」ということです。
こちらも「そんなの当たり前!」と思われるかもしれませんが、火事が起きた時に窓を開けたら空気が入り込んで、更に燃え広がってしまうのでは?と考える方もいらっしゃいます。
しかし、まずは自分の命を守るために、「煙を吸わないこと」を第1に考えてください!!
そのためにも、煙は外へ逃がしましょう。
さらに、効率的に煙を外に逃がすための排煙窓というものがあります。
社会人の方は会社などで見たことがあるかもしれませんが、使い方、ご存じですか?
動画の中でも解説していますので、是非ご覧ください。
簡単で当たり前のことですが、火事になるとパニックを起こしたり正常な判断ができなくなってしまいます。
とっさの時に動けるように、動画をまだ見られてない方は、ぜひご覧ください。