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更新日: 2018年12月19日

グローバル コミュニティ FUKUOKA 報告書(ワールドカフェ)

ワールドカフェ
「グローバル人材が集い・活躍するまち」の実現に向けて皆さま各自・各団体が今後できること・やるべきこと


 ワールドカフェのテーマは、「『グローバル人材が集い・活躍するまち』の実現に向けて、皆さま各自・各団体が今後できること・やるべきこと」。
 基調講演やパネルディスカッションで出された課題や共有された内容を踏まえ、留学生、地元企業関係者、大学関係者など、全ての参加者が、各テーブル5~6名毎に分かれてディスカッションを行い、代表して4テーブルが、ディスカッションで出た意見やアイデアを発表し、会場内での共有を行った。


市内大学職員

 私たちのテーブルでは、大学や行政に対して留学生が求めることは何かについてディスカッションしました。
 韓国人留学生の彼は、兵役のため2年間大学を休学しましたが、大学休学中の学費の支払いのことで大学側とトラブルになったそうです。この問題について、私たちのテーブルでディスカッションした結果、ルールに合わないから駄目ではなく、これからは各国の事情を踏まえた制度づくりが必要なのではないかという結論に至りました。
 これは、大学のグローバル化に必要な要素の一つである「flexibility(柔軟性)」に当たるのではないかと思います。私も今後、大学の一職員として、本日のワールドカフェで気付いたことやディスカッションした内容を自分の仕事に生かしていきたいと思います。


アジア太平洋こども会議・イン福岡 元こども大使

 私たちのテーブルでは、日本で就職を希望する留学生のために何ができるのかについてディスカッションしました。
 本日のイベントには地元企業や大学から多くの方が参加しています。今後、地元企業と大学との連携を強化することができれば、地元企業は、どのような人材を求めているのかを大学へ情報提供することができ、大学は、希望する仕事に就くためにはどのような資質が求められているのかを留学生へ伝えることができます。そうすることで、日本での留学生の就職実現へとつながり、ひいては、地元企業と大学、双方の利益にもつながっていくのではないかと思います。


留学生

 「グローバル人材が集い・活躍するまち」を実現していくためには、本日の「グローバル コミュニティ FUKUOKA」のように、留学生をはじめ、地元企業、大学など、産学官が一堂に会するイベントを福岡市でもっと開催していく必要があると思います。このようなイベントがもっと開催されれば、地元企業が留学生へ自社をアピールする機会が増え、地元企業に対する留学生の理解も進みます。そうすれば、地元企業への就職を希望する留学生も増えていき、「グローバル人材が集い・活躍するまち」の実現へとつながるのではないかと思います。


市内大学教員

 私が所属している大学では、多くの留学生が日本での就職を希望しています。しかし、希望した留学生全員が日本で就職できるわけではありません。
 最近では、卒業後に起業したいという留学生も増えてきましたが、これからはそういう留学生も含めて、まずはインターンシップを通じて、日本の企業での働き方や会社の運営・経営方法などをしっかりと学ぶべきではないかと思います。
 また、例えば同じ中国人留学生であっても、地域も違えば、それぞれの専門性やその人自身が持っているものも違うため、お互いにもっと刺激し合える存在になれると思います。今後は、日本人の学生も含めて、学生間で刺激し合える場を提供していくことができたらと思っています。



コーディネーター・太田浩氏からのコメント

 短い時間でしたが、福岡市が学んでいる現役の留学生はもちろん,元留学生,大学関係者,地元企業,経済界など,産学官が一堂に会し,グローバル人材という一つのテーマについて、いろいろな角度から立場が違う皆さまと意見交換ができて、非常に良かったと思います。本日のイベントはここで終わりですが、これで終わりにするのではなく、これを始まりとし、今後もこのような取り組みを継続していくことで、「グローバル人材が集い・活躍するまち」の実現へとつなげていきましょう。簡単に解決策が見いだせない課題だからこそ、日々の生活の中でも考え、どのように行動していくべきかを検討し続けることが大事だと思います。決して簡単なことではありませんが、本日イベントに参加された皆さまと一緒にチャレンジしていきたいと思います。