現在位置:福岡市ホームの中の市政全般の中の市のプロフィールから西島 伊三雄 氏(平成16年12月17日選定)
更新日: 2008年2月10日

西島 伊三雄 氏(平成16年12月17日選定)

福岡市名誉市民


大正12年5月31日生(平成13年9月30日逝去)

西島 伊三雄 氏の写真


略歴 (平成16年12月17日現在)

  • 昭和13年 3 月  福岡男子高等小学校卒業
  • 昭和17年 7 月    朝日広告社入社
  • 昭和22年 7 月    グラフィックデザイナーとして独立
  • 昭和37年 3 月    福岡市民の祭り振興会常任理事
  • 昭和40年 9 月    福岡文化連盟(理事,副理事長,理事長)
  • 昭和46年 6 月    九州グラフィックデザイン協会会長
  • 昭和48年 8 月    博多町人文化連盟理事長
  • 昭和48年10月  九州産業大学芸術学部教授
  • 昭和56年 4 月    日本デザイナー学院九州校校長
  • 平成 7 年 8 月    博多町家ふるさと館初代館長
  • 平成 8 年 4 月    財団法人九州文化協会専務理事
  • 平成 8 年 6 月    福岡アジア文化賞委員会委員
  • 平成11年 3 月    財団法人福岡市文化芸術振興財団理事


功績の概要 (平成16年12月17日現在) 

 西島伊三雄氏は,洗練されたデザインセンスと高い創造性を持つ日本を代表するグラフィックデザイナーとして,国内外より高い評価を受ける一方,ユニークで親しみやすい童画を通して,地域に密着した伝統文化や生活文化を鮮やかに描き出し,人々の心に忘れかけた安らぎと郷愁をもたらしています。同氏の代表的な作品の一つに,福岡市営地下鉄各駅のシンボルマークがありますが,誰からも親しまれ愛されています。

 同氏は,博多どんたくを風土に根ざした市民文化として位置づけ,次世代への継承や市民の祭りへ発展させる指導的役割を果たされるとともに,自ら描いた童画やポスター等により,博多どんたくの広報・普及活動を行い,さらには,毎年ボランティアで扇やうちわ,てぬぐいの図柄を描いて募金協力を行うなど,生涯を通じて博多の文化を守り育てることに尽力されました。

 また,同氏は,博多の古き良き伝統へ熱い思いを寄せ,昭和48年には博多町人文化連盟を結成し,放生会幕だしの復活,博多町人文化勲章の制定などを行うとともに,平成7年に開館した博多町家ふるさと館の初代館長として,博多に伝わる伝統芸能の復活に尽力されました。

 さらに,同氏は,昭和53年に開催されたサンフランシスコの桜祭りに,100名の博多どんたく隊の団長として参加して以降,ハワイへの博多祇園山笠の派遣、ボルドー市への福岡文化使節団派遣等に尽力されました。また、福岡文化連盟理事長として,韓国釜山市との文化交流にも積極的に関わるなど,国際交流や観光振興においても貢献されました。