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更新日: 2022年5月9日

福岡・博多の豆知識 vol.183

教育の精神を伝える西新の洋風建築

博多の豆知識「教育の精神を伝える西新の洋風建築」のイラスト

1916年にアメリカのバプテスト宣教師C.K.ドージャーによって創立された西南学院。そのキャンパス内に現在も残る創立当初の貴重な建物が西南学院大学博物館(ドージャー記念館)です。1918年着工、1921年完成で、当初は講堂などとして使用されていました。設計は1905年にアメリカから来日し、後に日本に帰化して各地で多くの西洋建築を手がけたW.M.ヴォーリズです。


赤レンガ造りで左右対称のどっしりとした建物は、ジョージアンコロニアルスタイルという建築様式。赤レンガと白い窓枠が美しい外観だけでなく、内部にも歴史を感じさせる場所がたくさんあります。使い込んだ廊下や階段、創立者であるドージャー一家が使っていた品々が展示されているドージャー記念室、さらに式典や礼拝などが行われていた講堂もほぼそのままの状態で残っています。


現在ここは博物館として一般に無料公開されています。展示の基本は西南学院の建学の精神であるキリスト教に関連したもの。ユダヤ教やキリスト教の歴史や由来に関する歴史書や品物、日本におけるキリスト教の歩み、隠れキリシタンに関する資料などが常設展示されています。また特別展用のスペースもあり、その時々で企画展やワークショップ、公開講座などが実施されています。


西新にはもうひとつ、九州大学西新外国人教師宿舎3号棟という1927年築の洋風建築があります。旧制福岡高等学校(後の九州大学教養部)で教えていた外国人教師のためのもので、以前はほかにも宿舎があったのですが、老朽化のために比較的状態の良かった3号棟だけが保存されて残っています。現在は九州大学の研究・交流施設である西新プラザの敷地内に建っています。




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