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更新日: 2018年3月8日

博多の豆知識 vol.133

菜の花が満開の能古島を散策

博多の豆知識「菜の花が満開の能古島を散策」のイラスト

 福岡市姪浜の渡船場からフェリーで約10分。博多湾に浮かぶ能古島は、都心のすぐ近くにありながら豊かな自然が楽しめる場所として市民に人気があります。島の北部にある「のこのしまアイランドパーク」は季節の花の名所として知られ、2月下旬から4月上旬にかけては菜の花が満開になります。晴れた日には黄色い菜の花畑ごしに、志賀島から海の中道まで博多湾を一望することができます。


 「のこのしまアイランドパーク」では、菜の花に続いて次々に春の花が咲きます。3月下旬から4月にかけてはサクラと菜の花を一緒に楽しむことができるし、色鮮やかなポピーやリビングストンデイジーは5月上旬まで咲き続けます。菜の花が終わればツツジやマリーゴールドの出番です。さらに夏のヒマワリ、秋のコスモス、冬のスイセンの美しさも有名です。


 能古島は奈良時代から歴史に登場する歴史ある島で、7世紀前後につくられた早田古墳群があります。7~8世紀にかけて編纂された「万葉集」には、島に滞在していた防人や、博多湾を航海する遣新羅使が島のことを詠んだ歌が収められています。近世に入ると廻船業で栄え、江戸時代には福岡藩の鹿狩りの場とされていました。そのなごりの鹿垣も残されています。


 現在の能古島は漁業と農業が中心で、島全体にゆったりのどかな時間が流れています。この島の雰囲気を愛した作家が檀一雄。晩年に能古島に移り住み、福岡で生涯を終えました。島には檀一雄の文学碑が立てられ、毎年5月の第3日曜日には檀一雄をしのぶ「花逢忌」が行われています。また能古博物館には島の歴史を伝える資料が展示され、敷地内には能古焼の窯跡が残されています。



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