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更新日:2025年4月9日

農福連携の推進について

農福連携とは、障がいのある方等が農業分野で活躍することを通じ、自信や生きがいを持って社会参画を実現していく取組みです。
農福連携に取り組むことで、障がいのある方等の就労や生きがいづくりの場を生み出すだけでなく、担い手不足や高齢化が進む農業分野において、新たな働き手の確保につながる可能性もあります。

福岡市の農福連携 事例紹介

事例紹介動画

農福連携の取組みを広く知っていただくために、福岡市内の事例紹介動画を制作しました。

ぜひご覧ください。

福岡市の農福連携~三者の取組み編~

〇市のサポートを受けて、農福連携を始めた馬場ファームでは、除草作業や野菜の袋詰め、納品先への配送等を障がい福祉事業所に委託し、障がいのある方が作業に携わっておられます。
また、この取組みに賛同する飲食店が、この連携によって生産された「カリーノケール」を取り扱っておられます。

本動画では、三者へのインタビューを交えて連携の様子を紹介しています。

 

福岡市の農福連携~農業者と福祉の取組み編~

〇「福岡市の農福連携~三者の取組み編~」から、馬場ファームと障がい福祉事業所の二者に焦点を当て、より詳しく農福連携のメリット等を紹介しています。

 

事例紹介資料

上記の動画にて紹介した取組みについて、JA福岡市の広報誌Jam2025年4月号に掲載されました。

 

Jam4月号特集記事(PDF:2,109KB)

 

また、Jam2025年4月号(全体版)については下記からご覧ください。

JA福岡市HP「Jam2025年4月号」

市が支援した農福連携事例

○JA福岡市元岡トマト選果場利用組合では、「作業マニュアル作成」、「福祉事業所の募集・選定」「作業請負契約支援」等の市のサポートを受け、就労継続支援B型事業所と連携して、障がいのある方がトマト出荷用の箱折り作業を行いました。
JA福岡市の担当者から、「パートの方が箱折り作業を行っていた時間が削減されたことにより、他作業(選果、箱詰め作業等)を行ってもらう時間が増えた。連携して良かった。」との感想がありました。

 

○早良区入部の樋口農園では、「作業マニュアル作成」、「作業請負契約支援」等の市のサポートを受け、近隣の就労継続支援B型事業所と連携して、障がいのある方が枝豆の出荷調製作業(枝からちぎる・洗浄・選別)を行いました。  

樋口氏からは、「本連携により、畑の管理作業に時間を使うことができ、全体の作業効率が向上した。特に、洗浄・選別作業はとても丁寧に作業してくれ、非常に助かった。最も手間のかかる出荷調製作業を担ってもらうことで、更なる経営拡大ができる。」との感想がありました。   

ちぎり作業の様子

(ちぎり作業の様子)

洗浄作業の様子

(洗浄作業の様子)

選別作業の様子

(選別作業の様子)

               

○西区内浜にある就労継続支援A型・B型事業所「こころ」では、障がいのある方がネギ畑の除草、収穫、出荷調製等の農作業に取り組んでおり、さらなる就労場所の確保のため、早良区羽根戸の耕作放棄地を再生・活用し、経営面積を拡大されています。市から、耕作放棄地の再生にかかる費用や、営農資材の購入費の助成を行いました。

耕作放棄地を再生したネギ畑の写真

(耕作放棄地を再生したネギ畑の写真)

収穫作業の様子

(収穫作業の様子)

出荷作業の様子

(出荷作業の様子)

   

市の支援について

1 福祉事業所職員向けの農業研修 【令和7年度の受講生募集 4月9日締切】

福祉事業所が農地を確保し農業を行いたい、または農業分野で施設外就労を行いたい福祉事業所などの職員を対象に、農業に参画するための基本的な知識・技術を習得していただく支援として、農業基礎研修(アグリチャレンジ)を実施しています。

 
  1. 研修期間
    5月から翌年3月の間、原則木曜日の9時から15時、月2回から3回(計30回程度)
  2. 研修場所
    株式会社JAファーム福岡(西区今宿青木251-1)
    ※無料駐車場あり
  3. 研修受講料
    無料(事業所からの派遣や研修等、業務の一環として参加の場合)
    ※研修場所までの交通費や昼食費、長靴・手袋等作業着の実費は受講者の負担となります。

 

2 農福連携に取り組みたい農業者への支援

農福連携アドバイザー派遣

農福連携に関心があるものの、これまで福祉事業所とつながりの少ない農業者が初めて農福連携に取り組むには
「どのような作業が委託できるのか分からない」
「お願いしたい作業はあるがどうやって契約してよいか分からない」

などが課題となることがあります。

連携を始める前に、農福連携の支援に関する専門家に相談し、スムーズな連携ができるようアドバイザーを派遣します(オンラインでの相談も可能)。

相談希望の農業者の方は、お気軽に下記までご連絡ください。

電話:092-711-4852

 

  • アドバイザー募集

農福連携の支援に専門的な知識、経験をお持ちの方をアドバイザーとして登録しています。

アドバイザーとして登録を希望される方は、下記までご連絡ください。

電話:092-711-4852

農業者と福祉事業所のマッチング

農作業を福祉事業所にお願いする際、スムーズに連携できるように下記のような支援を行っています。
関心のある農業者の方は、お気軽にお問い合わせください。

  • 農作業のマニュアル作成
  • 福祉事業所の募集、選定
  • 作業請負契約締結時の支援

農福連携の取組みパターン

農福連携の取組みは大きく分けて4つの形態があります。(農林水産省の資料より)

 

  1. 直接雇用型
    農業者が障がい者を正社員やパート社員として直接雇用する
  2. 福祉完結型
    就労系障がい福祉サービス事業所が自ら農地を確保して単独で農業を行う
  3. 連携型
    農業者と外部の就労系障がい福祉サービス事業所の設置・運営法人が、農作業に関する請負契約を締結し、施設利用者(障がい者)と職業指導員のユニットが農業者の圃場に通ったり、作業を事業所内に持ち込む
  4. グループ内連携型
    農業者が就労系障がい福祉サービス事業所及びその設置・運営法人を併設、または就労系障がい福祉サービス事業所の設置・運営法人が農業法人を併設し農作業を行う