農福連携とは、障がいのある方等が農業分野で活躍することを通じ、自信や生きがいを持って社会参画を実現していく取組みです。
農福連携に取り組むことで、障がいのある方等の就労や生きがいづくりの場を生み出すだけでなく、担い手不足や高齢化が進む農業分野において、新たな働き手の確保につながる可能性もあります。
農福連携の取組みを広く知っていただくために、福岡市内の事例紹介動画を制作しました。
ぜひご覧ください。
〇市のサポートを受けて、農福連携を始めた馬場ファームでは、除草作業や野菜の袋詰め、納品先への配送等を障がい福祉事業所に委託し、障がいのある方が作業に携わっておられます。
また、この取組みに賛同する飲食店が、この連携によって生産された「カリーノケール」を取り扱っておられます。
本動画では、三者へのインタビューを交えて連携の様子を紹介しています。
〇「福岡市の農福連携~三者の取組み編~」から、馬場ファームと障がい福祉事業所の二者に焦点を当て、より詳しく農福連携のメリット等を紹介しています。
上記の動画にて紹介した取組みについて、JA福岡市の広報誌Jam2025年4月号に掲載されました。
Jam4月号特集記事(PDF:2,109KB)
また、Jam2025年4月号(全体版)については下記からご覧ください。
○JA福岡市元岡トマト選果場利用組合では、「作業マニュアル作成」、「福祉事業所の募集・選定」「作業請負契約支援」等の市のサポートを受け、就労継続支援B型事業所と連携して、障がいのある方がトマト出荷用の箱折り作業を行いました。
JA福岡市の担当者から、「パートの方が箱折り作業を行っていた時間が削減されたことにより、他作業(選果、箱詰め作業等)を行ってもらう時間が増えた。連携して良かった。」との感想がありました。
○早良区入部の樋口農園では、「作業マニュアル作成」、「作業請負契約支援」等の市のサポートを受け、近隣の就労継続支援B型事業所と連携して、障がいのある方が枝豆の出荷調製作業(枝からちぎる・洗浄・選別)を行いました。
樋口氏からは、「本連携により、畑の管理作業に時間を使うことができ、全体の作業効率が向上した。特に、洗浄・選別作業はとても丁寧に作業してくれ、非常に助かった。最も手間のかかる出荷調製作業を担ってもらうことで、更なる経営拡大ができる。」との感想がありました。
(ちぎり作業の様子)
(洗浄作業の様子)
(選別作業の様子)
○西区内浜にある就労継続支援A型・B型事業所「こころ」では、障がいのある方がネギ畑の除草、収穫、出荷調製等の農作業に取り組んでおり、さらなる就労場所の確保のため、早良区羽根戸の耕作放棄地を再生・活用し、経営面積を拡大されています。市から、耕作放棄地の再生にかかる費用や、営農資材の購入費の助成を行いました。
(耕作放棄地を再生したネギ畑の写真)
(収穫作業の様子)
(出荷作業の様子)
福祉事業所が農地を確保し農業を行いたい、または農業分野で施設外就労を行いたい福祉事業所などの職員を対象に、農業に参画するための基本的な知識・技術を習得していただく支援として、農業基礎研修(アグリチャレンジ)を実施しています。
農福連携に関心があるものの、これまで福祉事業所とつながりの少ない農業者が初めて農福連携に取り組むには
「どのような作業が委託できるのか分からない」
「お願いしたい作業はあるがどうやって契約してよいか分からない」
などが課題となることがあります。
連携を始める前に、農福連携の支援に関する専門家に相談し、スムーズな連携ができるようアドバイザーを派遣します(オンラインでの相談も可能)。
相談希望の農業者の方は、お気軽に下記までご連絡ください。
電話:092-711-4852
農福連携の支援に専門的な知識、経験をお持ちの方をアドバイザーとして登録しています。
アドバイザーとして登録を希望される方は、下記までご連絡ください。
電話:092-711-4852
農作業を福祉事業所にお願いする際、スムーズに連携できるように下記のような支援を行っています。
関心のある農業者の方は、お気軽にお問い合わせください。
農福連携の取組みは大きく分けて4つの形態があります。(農林水産省の資料より)