令和6年5月、応募を検討されている方に屋台営業をイメージしていただけるように、「伸龍」の畠(はたけ)さん(博多移動飲食業組合組合長)にお話を伺いました!
人と接するのが好きな性格なので、お客様との距離が近い屋台は、私にとって大きなやりがいや魅力があります。「美味しい!」「楽しい!」「またくるよ!」という声を間近に聞くことができますので、明日への活力が湧いてきますよ。
観光客の方で、半年後とか1年ごとかにまた来てくださることもありますが、その時は、「屋台をやっていて良かったな」と感じられる瞬間です。
朝8時に起きて仕込みを始めます。串物のネタに串を刺したり、キャベツ切ったり・・・。
午後になる仕入れに行きます。日々の在庫管理を欠かさず行い、前日の営業後に必要な物を全部書き出しておきます。仕入れが終わったらそのまま営業に向います。
引き屋さんに屋台を運んできてもらって、5時から設営開始。アルバイトの人と一緒に準備をします。設営時間は、スタッフ3人だと1時間、スタッフ2人だと1時半という感じです。
人通りなど状況次第ですが、夜中の1時頃に営業を終えます。
鍋を洗ったり地面を掃除したりするので、片付けの方が時間がかかって、完了するのは2時頃。睡眠時間は短いですね。
毎日が天気との戦いです。ネットニュース、アプリなどで天気予報は欠かさずチェックします。
屋台の場合、特に怖いのが風です。風が強いと物が飛んでしまいますので、お客様に危険が及ぶ可能性があります。また、突然の雨も大変。お客様が濡れないようにするのが第一なので、自分たちはずぶ濡れになりながら、シートなどで雨除けをします。
あとは当然ですが、道路や公園で営業する屋台には、普通の飲食店は違ったルールがあります。それをしっかり守らないといけません。
ですが、これも毎日やっていると次第に慣れていきますよ。大変さよりもやりがいの方が大きいので、続けていくことができます。
お客様がお帰りになるまでの間に、「屋台に来てよかったな」「また来たいな」と思っていただける屋台を目指しています。気持ちよく過ごすことができる屋台。
最後は必ず、お客様をお見送りするよう心掛けています。
道路や公園の占用許可申請など、区役所の窓口などで必要な手続きのほか、食品営業賠償共済への加入や更新の手続きなど、屋台営業に必要な様々な手続きの代行やサポートを行います。
イベントや企画としては、組合加入の屋台をご紹介する“ハシゴ酒マップ”を作成し、ホテル等で配布していただいています。かなり好評で、増刷の依頼が来るほどです。また、組合員のご家族もご参加いただける懇親会を年に1回開催し、情報交換を行いながら親睦を深めています。
確定申告の際に、税理士さんの仲介もしています。個人で依頼するよりも割安で対応していただけます。場所にもよりますが、組合員であることを条件に貸していただける屋台用駐車場の仲介もできます。
困ったことがあった場合は、何でも相談を受けています。組合のLINEグループがありますので、組合の皆さんとは連絡を取り合っています。LINEがない組合員の屋台にも時々訪問して、皆さんとは気軽に相談しあえる関係ができています。
やる気と体力がある人であることが大事だと思います。
周りでは、屋台で働いた経験がある人が良いという声も聞きますが、屋台は覚えてしまえばそれほど難しい仕事ではありません。私でもできるんですから。
経験よりも、やる気と体力が重要だと思います。頑張った分だけ、自分に返ってくる仕事だと思います。
屋台をどうやって確保するかだと思います。駐車場探しも大変ですが、その前に屋台をどうするかですね。
ご自身で設計をされる方や、屋台製作所に依頼される方もいらっしゃいます。
公募に合格されたあと、組合にご相談いただけたら、できる限りサポートします。
応募者の皆様は、屋台をやりたい!と熱意に溢れていると思います。その熱意をもっと大きくていくために、組合も頑張ります。
屋台はやりがいのある仕事です。一緒に切磋琢磨していきたいと思います!