応募を検討されている方に屋台営業をイメージしてもらうために、福岡市移動飲食業組合の西田組合長(令和2年当時)にお話をお伺いしました!
お客さんとの繋がりができることが1番です。普通の店舗よりもお客さんとの繋がりが深いのではないかと思います。私は平成元年に開店しましたが、その当時からずっと来てくれるお客さんもいます。
福岡の屋台は全国に知られているので、県外からもたくさんお客さんがやって来てくださることにもやりがいを感じます。出張や旅行の度に来てくれる常連さんたちもおり、中には屋台だけのために来てくれる常連さんもいます。
私は、開店当初、いつかは普通の店舗を持ちたいと考えていましたが、今では屋台をずっとやっていきたいと思っています。
やはり、体力的にきついということです。1番きついのは、屋台の設営と撤去で、そのほか仕入れや仕込みなど、1日16時間ほど屋台のために使っています。
私の場合は、朝の10時から仕入れを行い、11時から15時くらいまで仕込みをします。それから営業の準備をして、18時から24時頃まで営業。午前1時30分までに撤収し、家での片付けまで含めると3時頃になります。
また、営業が天候に左右されるところがあるので、働きたいのに働けないときがあるのも大変です。
常連さんが来てくださるのが大事です。新しく営業される方は、ある程度の雨でも営業された方が良いと思います。そちらの方が、いつ行っても営業しているという安心感があるので、常連客が付きやすいと思います。
誠心誠意、真面目にやってくださる方が良いと思います。
屋台の魅力を感じて、しっかり10年間屋台を続けてくださるような方にやってもらいたいです。
道路占用許可や道路使用許可、飲食店営業許可などの申請手続きの代行や、屋台用の駐車場の斡旋など、組合員のサポートを行っています。
屋台は営業形態が独特ですから、同業者での情報交換も重要です。組合員同士での情報交換は頻繁に行っており、新しく営業し始めた屋台には、隣近所の屋台が話を聞いたり、相談を受けたりしています。
そのほか、地域貢献として年に1、2回の清掃活動を行ったり、食品衛生指導員による巡回を行ったりしています。
覚悟を持ってやらないと大変な仕事ですが、屋台にしかないやりがいが皆さんを待っています。屋台営業をしっかりやっていけるよう、組合としてもしっかりサポートしていきたいと思っています。
是非長く続けていただき、多くの方から愛される屋台になってください。