大空のカンバスに落書きをしたような元気で力強い白い雲のタッチ、刻々変わる雲のパターンの面白さを見つけた眼が素敵です。ビルやタワーを小さく画面の下に、そして大きく,大きく、空を取り入れた構図はとても気持ちのいい作品です。
(選考委員:井上 一)
撮影者コメント:「元気な雲と元気なまちが互いに引き立て合うようです。」
撮影場所:百道浜
撮影時期:平成24年9月
画面の手前に思い切り大きく赤いポストを配した大胆な構図が面白い。背景のふるさと館と相まって懐かしい風景を写し出している。撮影者は子どもであり、このポストが現役だった時代を知らない。現代にポツンと残ったポストの形に好奇心をそそられてシャッターを切ったのだろう。
(選考委員:坂井 猛)
撮影者コメント:「最近は見られない形のポストと背景にふるさと館の建物を写しました。」
撮影場所:博多町家ふるさと館
撮影時期:平成24年8月
水鏡天満宮横の小路。天神さまの赤と店舗2階の手すりの赤が対になって見える。何回か通ったことがあるが気がつかなかった。下から仰ぎ見ることによって発見した赤と赤の重なりに、作者のするどい感受性を見た。
(選考委員:佐藤 優)
撮影者コメント:「赤のところをきれいに目立たせたいなと思い撮りました。」
撮影場所:水鏡天満宮
撮影時期:平成24年8月
狛犬に見下ろされたと感じた作者は:僕は悪い子じゃないのでカメラを向けた:という。なるほど正面真下からのアングルで狛犬の顔は威嚇に満ちて見えるのだが、角が切れなければもっと威力が感じられたと思う。物の形をどう撮るのか考えてみよう。
(選考委員:藤本 健八)
撮影者コメント:「僕は悪い子じゃないのでカメラを向けて答えました。」
撮影場所:櫛田神社
撮影時期:平成24年8月