保健医療局、環境局、道路下水道局、水道局、区役所などで安全で快適な市民生活のために、食品の安全性や生活環境の衛生を推進する役割を担います。
医療環境整備で皆さまに安心を
薬学部で学んだ知識を活かし、生まれ育った福岡市に貢献したいと思い、福岡市職員を志しました。
学生時代の恩師に公務員を勧められ、そのことが心に残っていたのも理由のひとつです。
職員はまじめな方が多く、居心地が良い職場です。入庁時は食品衛生関係の部署に配属されましたが、飲食店には公衆衛生のための構造設備基準があることを初めて知り、公衆衛生に関する法令が整備されていることが興味深かったです。
課の業務は、急患診療所の運営や在宅医療の支援の他、医療機関の許認可を通じた医療環境の整備などです。私の所属する医薬務係では、市民の方が安心して医療を受けられるよう病院や医療法人等の許認可や指導監督、医療施設・薬事施設への情報提供等を行っています。
指導監督を行うにあたり、法令や関連通知に習熟する必要がありますが、解釈が難しかったり文書量が多かったりと難解なことも少なくありません。法の趣旨を踏まえ理解を深めていき、それを情報提供や指導に活かせることにやりがいを感じます。
同世代が多く、どの職員も前向きに業務を行っており、こちらも自然にやる気が出ます。疑問点などを周りに相談しやすい環境で、自分では気づけなかった視点が得られたり、自分の判断が妥当かどうか確認できるところも心強いです。
衛生行政分野だけでも医務薬務、食品、環境、上下水道など数多くの分野があり、行政の仕事の幅広さを感じます。
また、休日に利用した防災センターや子どもプラザも、実は市が運営や委託をしていると知りました。市民のための施設が身近にたくさんあることを実感しています。
1日のスケジュールを立てることで効率的な業務を心がけています。
指導の際は、事業者の方の主張をしっかり聞くことも大切です。先方の考えをお聞きした上で改善が必要な理由を説明すると、趣旨が伝わりやすく自発的な改善につながると考えています。
大学時代に化合物の合成や物性評価をしていたので、試験分析関係の部署を経験してみたいです。
また、環境分野についても未経験なので興味があります。
休みの日は主にこどもと過ごしています。公園で一緒に遊んでいると、どんどん成長していることを実感できてとても嬉しいです。
趣味は読書で、通勤時間や空き時間にこまめに本を読むようにしています。
私は薬学部出身ですが、行政で活躍する道もありますので、ぜひ進路の一つとして考えてみてください。また、行政では法令や通知、マニュアルなど文書を読む機会がとても多いため、読解力が必要です。学生の方であれば、できるだけ教科書や本をたくさん読んで読解力を鍛えておくとよいと思います。