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更新日: 2024年2月28日

いざという時の応急手当

自分のまわりに誰か助けを求めている人がいたら…

意識の無い人がいたら…

その時あなたにできることは…


スマートフォンや救急車のイラスト

あなたの大切な人の命を守るためにも、様々な応急手当の手法を身につけましょう。


心肺蘇生(成人)の手順 

1 安全の確認

周囲の状況が安全かどうか確認します。

危険がある場合には傷病者(倒れている人)に近づかず救急隊の到着を待った方がよいこともあります。


2 反応の確認

傷病者に近づき、耳元で「大丈夫ですか」「もしもし」などと呼びかけながら傷病者の肩を軽くたたき、反応(意識)があるかないかを確認します。

反応があれば、傷病者の訴えを聞き、必要な手当てを行います。

※新型コロナウイルス感染症が流行している状況においては反応の確認時傷病者の顔と救助者の顔があまり近づかないように行ってください。


3 助けを呼ぶ

反応がなければ大きな声で助けを呼び、協力者が来たら「救急車を呼んでください!」「AEDを持ってきてください!」と要請します。

誰もいなければ、まず自分で119通報することを優先します。

※119番通報をすると電話を通して、あなたや応援に来てくれた人が行うべきことを指導してくれる「口頭指導」を受けることができます。できるだけ傷病者の近くから119番を行ってください。


4 呼吸をみる

胸とおなかの動き(呼吸をするたびに上がったり下がったりする)を10秒以内でみます。呼吸がない、普段通りの呼吸がない、普段通りの呼吸かわからない場合は、すぐに胸骨圧迫を行います。

※新型コロナウイルス感染症が流行している状況においては、反応の確認時、傷病者の顔と救助者の顔があまり近づかないように行ってください。


5 胸骨圧迫! 「強く」「速く」「絶え間なく」

※新型コロナウイルス感染症が流行している状況においては、胸骨圧迫を行う前に、ハンカチやタオルで傷病者の鼻と口を覆ってから行います。
胸骨圧迫は胸の真ん中を、約5センチ、1分間に100回~120回のテンポで圧迫します。


6 胸骨圧迫30回と人工呼吸2回の組み合わせ

※新型コロナウイルス感染症が流行している状況においては、成人に対しての人工呼吸は行いません。胸骨圧迫のみを続けて行ってください。


 心肺蘇生法(成人)の詳細はこちら (2,244kbyte)pdf



AEDの使い方 

1 AEDの電源を入れる

種類によっては、ふたを開けると電源が入るものもあります。電源を入れたら、以降は音声メッセージに従って操作します。


2 電極パッドを貼り付ける

衣服を取り除き、素肌に直接パッドを貼り付けます。


3 心電図の解析

「体から離れてください」などの音声メッセージが流れ、心電図の解析が自動的に始まります。


4 電気ショックと心肺蘇生の再開

電気ショックの指示が出たら、傷病者の体に誰も触れていないことを確認して電気ショックボタンを押します。ショックボタンを押さなくても自動的に電気がながれる機種(オートショックAED)もあります。電気ショックのあとは、胸骨圧迫から心肺蘇生を再開します。

電気ショックが不要な場合は、胸骨圧迫から心肺蘇生の手順を続けます。


心肺蘇生を中止するタイミング


  • (1)普段通りの呼吸がもどり、呼びかけに反応したり、目的のある仕草が認められたとき。
  • (2)AEDの指示があったとき
  • (3)救急隊に引き継いだとき

※呼吸がとまったり、普段通りでない呼吸に変化した場合はただちに心肺蘇生を再開します。


 AEDについての詳細はこちら (1,418kbyte)pdf



心肺蘇生の手順(小児の場合)  小児(約1歳以上から約16歳未満)

基本的には成人と同じ流れですが、胸骨圧迫の方法,深さが変わります。


1 安全の確認

1~4は成人と同じ流れです。


2 反応の確認


3 助けを呼ぶ


4 呼吸をみる


5 胸骨圧迫! 「強く」「速く」「絶え間なく」

胸骨圧迫は胸の真ん中を、両手または片手で胸の厚さの約3分の1が沈むまで、1分間に100回~120回のテンポで圧迫します。


6 胸骨圧迫30回と人工呼吸2回の組み合わせ

※子どもの心停止に対しては、新型コロナウイルス感染症が流行している状況においても,講習を受けて人工呼吸の技術を身につけていて、人工呼吸を行う意思がある場合には、人工呼吸も実施します。その際、手元に人工呼吸用の感染防護具があれば使用します。
人工呼吸については口対口で行います。

※人工呼吸のやり方に自信がない、ためらわれる場合は、胸骨圧迫だけを続けます。



心肺蘇生の手順(乳児の場合)  乳児(約1歳未満)

基本的には成人と同じ流れですが、胸骨圧迫の位置、方法、深さと人工呼吸の吹込み方法が変わります。


1 安全の確認

成人・小児の場合と同じです。


2 反応の確認

成人・小児の場合と同じですが、足の裏をたたいて刺激することも有効です。


3 助けを呼ぶ

3~4は成人・小児の場合と同じです。


4 呼吸をみる


5 胸骨圧迫! 「強く」「速く」「絶え間なく」

胸骨圧迫は乳首を結ぶ線より指1本足側を指2本で胸の厚さの約3分の1が沈むまで、1分間に100回~120回のテンポで圧迫します。


6 胸骨圧迫30回と人工呼吸2回の組み合わせ

※小児の場合と同じです。
人工呼吸については口対口鼻で行います。

※人工呼吸のやり方に自信がない、ためらわれる場合は、胸骨圧迫だけを続けます。


 心肺蘇生法(小児・乳児)の詳細はこちら (1,449kbyte)pdf


その他の応急手当(異物除去・止血)


 詳細はこちら (1,235kbyte)pdf



 新型コロナウイルス感染症の流行を受け、厚生労働省より指針が発表されました。(令和2年5月22日)
 新型コロナウイルス感染症の流行を踏まえた市民による救急蘇生法について(指針) (79kbyte)pdf