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更新日: 2011年5月31日

博多の豆知識 vol.52

水上バスのイメージイラスト

水辺に近い街・福岡を体感できる水上バス

 福岡は水辺に近い街です。北は博多湾に面し、街中のあちこちを川が流れています。今は福岡タワーやヤフードームが建っている百道浜は、つい20~30年ほど前までは松林が続くのどかな海岸でした。キャナルシティ博多の横を流れている那珂川も、昔は海水浴場としてたいへん賑わっていたそうです。でも、海岸の埋め立てや都市化が進んで、今では生活の中で水辺を感じられる場所はとても少なくなってしまいました。
 
この春、福岡という街が水辺に近いことを体験できるおすすめの乗り物が運行を開始しました。那珂川を走る水上バスです。便利な都心の天神中央公園乗り場から発着し、博多ふ頭のベイサイドプレイス博多を往復するコースと、中洲やキャナルシティを川面から眺める夜間限定の那珂川遊覧コースの2つがあります。昼間のさわやかな風を受けて走る天神・ベイサイドコースは、交通手段としても観光案内としても利用できます。また、ネオン輝く中洲をめぐる那珂川遊覧コースは福岡の夜景を楽しむにはぴったり。いずれも20分ぐらいの乗船時間で、大人500円とワンコインで楽しめる手軽さも魅力です。

 福岡を知らない遠方や海外からのお客様が来ると、私はよく博多ふ頭から船に乗って海の中道海浜公園に案内していました。波穏やかな博多湾から見る福岡の街並、船が着いた先には水族館やリゾートホテルがあり、自然豊かな公園が広がっています。コンパクトで環境に恵まれた福岡の良さを体感できるとてもいいコースなのですが、難点は1日がかりの観光になってしまうこと。時間がたっぷりないと楽しめないのです。その点、那珂川の水上バスなら街中から気軽に乗れて、短時間で楽しむことができます。

 風が気持ちいいこれからの季節、水上バスで小旅行に出てみませんか。初めて福岡を訪れた人にも、長く福岡に住む人にも、きっと新しい発見があるはずです。