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更新日: 2016年1月7日

博多の豆知識 vol.107


ヨーロッパをイメージした天神地下街


天神地下街のイメージイラストの拡大画像

 寒い季節に重宝するのが屋外を歩くことなく移動できる地下街です。福岡の都心・天神には1976年に開業した天神地下街があります。2005年に南へ延長された部分を含めると、長さ約600メートル、延べ床面積は約5万3000平方メートル。南北に走る2本の通路には150店以上の店が立ち並び、1日の歩行者通行量は約40万人もあります。単独の地下街としては全国で5番目の広さです。
 もともと地下街は自動車などの交通機関と歩行者を安全に分離するために発達してきました。都市に人口が集中し、自動車の数が急増した大正末期から昭和初期にかけて、歩行者だけが通行できる地下道が造られるようになります。ところが暗くて人通りが少ない地下道には治安上の問題があったため、ここに電灯や店舗を設置することで安全対策をしたことが、現在でいう地下街の始まりです。


 天神地下街ができた当初、全国各地の地下街とは大きく違う特徴がありました。それは通路の照明が暗かったこと。当時の地下街は地上のように明るくすることが普通でしたが、天神地下街では通路を暗くし、ライトアップされた店舗を際立たせたのです。19世紀のヨーロッパをイメージした南欧風の石畳や唐草模様の天井など、斬新なつくりやデザインが各所にたくさんありました。


 開業当初は「通路が暗い」「石畳がゴツゴツして歩きにくい」という声もあったようですが、今では独特の雰囲気から天神の名所ともなっています。ヨーロッパ風のオシャレな雰囲気は誕生から40年を経た今も古さを感じさせません。寒い冬の日だけでなく、暑い夏の日も、雨が続く梅雨の時期も、地下街があれば快適に移動することができます。



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