添加物を極力使わないようこだわったキムチは、全2種類。韓国人の祖母直伝レシピをアレンジした「切干し大根きむち」は福岡市産の切干し大根にスルメを加えたもの。「甘辛と旨みが癖になる!」「ひと口食べれば止まらない!」と評判の人気商品です。白菜のおいしい時期にのみ販売される「白菜きむち」は、辛さも効きつつ、りんごの自然な甘みが特徴です。
学生の頃は、韓国人の祖母の家に行き「いつかは自分でも作りたいな」と、レシピをメモしていたそう。2009年、食農情報誌「アグリふくおか」にレシピを掲載されたことがきっかけで、本格的にキムチ作りをスタート。味つけは、祖母の味をベースにアレンジしています。一番難しいのは、白菜の塩加減。気温・湿度・時間帯によって毎回違い苦労するそうです。「辞めようとした時期もありましたが、おいしいキムチを作り続けてほしいと周りの人が応援してくれました。今があるのは、皆さんのおかげです」と、山本さんは語ってくれました。
家族全員仲良しの山本さん一家。皆で集まって食事をすると、盛り上がってきた頃に山本さんのお父様が「ららら~♪」と必ずシャンソンを歌い始めるそうです。その時がとても幸せに感じる瞬間。「昔から尊敬する父に対して、感謝の思いも込めて『あきさんちのらららきむち』と名づけました」と山本さん。自身も歌いながらキムチを作っているそうです。一人で、しかも手作業なので大量生産できないけど、このキムチを食べて笑顔になってほしい、家族で楽しい食事を過ごしてほしいとの願いを込めて、キムチ作りに励みます。