

日本のお茶の歴史に所縁のある脇山産の茶葉の2番茶、3番茶を使い生産した紅茶。特徴は、香りの良さとにごりのない鮮やかな赤色。味はまろやかでクセがなく、ほんのり甘みを感じられます。ストレートティに最適でどんな料理にもあいます。夏にはアイスティーで冷やして飲むと喉ごしさっぱりでリフレッシュ。一度飲むとリピーターになる人気の紅茶です。
親子で紅茶づくりをしている馬場さん親子。「昔は、茶畑がそこら中にあって、各家庭でお茶を作っていたんですよ」と父、雄治さん。今では脇山あぐり倶楽部のメンバーと地元青年部と一緒に作るお茶が、唯一の福岡市産の紅茶です。生の茶葉を揉んで乾燥させ、紅茶作りの全ての工程を自分達で行っています。パッケージデザインを手がけたのも、地元のデザイナー。「お茶の産地で有名な八女の方からも“この茶葉くれんね”と言われて、嬉しかった」と息子の康平さん。これからも脇山の紅茶を大切に作っていきたいそうです。
福岡の人もあまり知らない「日本のお茶のふるさと」と言われる福岡市早良区の南部に位置する脇山。博多聖福寺の栄西禅師が12世紀頃にお茶の種子を宋(中国)から持ち帰り、背振山に蒔いたのがはじまりともいわれ、脇山は日本で歴史がもっとも古いお茶とも言われています。近年は後継者不足のためお茶の生産農家が途絶えていたそうです。直売所「ワッキー主基の里」の立ち上げを機に、放置された茶畑を地元の有志が整え、平成16年に脇山のお茶の栽培を再開。平成19年から更なる特産品をと紅茶をつくっています。