平成29年6月14日のニュースにおいて,福岡市の市営住宅にアスベストが使われた住戸があることが報道されました。
市民の皆様からお問い合わせをいただいていることから,過去に住戸などにアスベスト含有「吹付ひる石」が使用された市営住宅の現状と市営住宅のアスベストに関する相談窓口についてお知らせします。
福岡市営住宅では,昭和51年度から平成11年度までに吸音・結露防止等を目的として住戸内の天井に「吹付ひる石」という建築材料を使用しておりました。「吹付ひる石」にはアスベストが含有していることがあることから,平成17年に国からの要請を受け,平成17年度から25年度に,「吹付ひる石」を使用した98住宅207棟のアスベスト含有調査を実施し,「4住宅8棟」でアスベストの含有が確認されました。
アスベストが使われた天井仕上げ材の「吹付ひる石」は性状が強固であり,現状では飛散する可能性は無く,空気中の濃度測定でも大気汚染防止法の規制の目安よりも大幅に下回った値を確認しており,安全性が保たれております。
「4住宅8棟」以外の市営住宅では,天井材にアスベストを含まれていないことが確認されております。
平成17年に国の要請を受け,平成17年度から25年度に,「吹付ひる石」を使用した98住宅207棟のアスベスト含有調査を実施しました。さらに,アスベスト含有が認められた4住宅8棟の室内空気中の濃度測定を実施しました。
「吹付ひる石」を使用した4住宅8棟でアスベストの含有が認められました。
番号 | 住宅名 | 棟名 | 戸数
|
アスベスト含有の 天井が無い住戸数 (最上階) |
アスベスト含有の 天井が有る住戸数 |
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1 | 福浜住宅 | 10棟 | 206 | 14 | 192 |
2 | 桧原住宅 | 1棟 | 88 | 10 | 78 |
3 | 城の原住宅 | 21棟 | 30 | 6 | 24 |
4 | 城の原住宅 | 22棟 | 20 | 4 | 16 |
5 | 田村住宅 | 6棟 | 30 | 6 | 24 |
6 | 田村住宅 | 9棟 | 20 | 4 | 16 |
7 | 田村住宅 | 12棟 | 20 | 4 | 16 |
8 | 田村住宅 | 13棟 | 40 | 8 | 32 |
454 | 56 | 398 |
「吹付ひる石」は部屋内の天井の仕上げとして使用されているが,性状は強固であり,アスベストを含有している場合でも,現状の状態では飛散する可能性は無く安全性が保たれています。
濃度測定の結果,アスベストの繊維数は,1リットル当たり1本以下の範囲でした。
この結果は,大気汚染防止法の規制の目安(アスベスト製品製造施設等の敷地境界基準)の10本/リットルを大幅に下回っており,世界保健機構(WHO)の環境保護クライテリア53(1986)と比べても低い値でした。
福岡市内の一般環境大気の結果も,1リットル当たり1本以下となっております。(平成27年度)
世界保健機構(WTO)の環境保護クライテリア53 (1986) 『石綿及びその他の天然鉱物繊維』が人の健康に及ぼす影響を総合的に評価し,とりまとめたもので,「世界の都市部の一般環境中の石綿濃度は1~10本/リットル程度であり,この程度であれば健康リスクは検出できないほど低い」とされています。 |
部署: 住宅都市局 住宅部 住宅建設課
住所: 福岡市中央区天神1丁目8の1
電話番号:092-711-4555(平日:9時~17時)
FAX番号:092-733-5589
E-mail: j-kensetsu.HUPB@city.fukuoka.lg.jp
平成28年度アスベスト対策の取り組み(報告) (861kbyte)