起業家向け海外研修プログラムで、スタートアップの本場の“上昇気流”を感じてみよう

福岡市が国家戦略特区に指定されて以降、そのモデルのひとつとして盛んに話題に上る、米サンフランシスコのシリコンバレー。平成27(2015)年に福岡市の高島市長が視察し、平成28(2016)年6月1日からはサンフランシスコのコワーキング・スペース「D.Haus」と福岡市のスタートアップ拠点「スタートアップカフェ」との連携も発表され、関係性が急速に深まってきています。

そんな中、福岡市では起業家・起業志望者向け海外研修プログラム『Global Challenge! STARTUP TEAM FUKUOKA』を立ち上げ、8月1日より参加者の募集を開始しました。

現地プログラムでは、サンフランシスコ・シリコンバレーを訪問し、海外ビジネス環境の調査、ビジネススキル向上のためのワークショップ、現地スタートアップイベントへの参加を通じた現地ネットワークの構築など、実践的なプログラムを実施する予定です。

参加者募集初日の8月1日には、福岡市のスタートアップカフェでは事業説明会も開催。プログラムの概要説明のほか、「D.Haus」を運営するbtrax Inc.(ビートラックス)のCEOブランドン・ヒルさんとKaizen Platform Inc.のCEO須藤憲司さんによるSkype対談も行われ、参加者の注目を集めました。

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この日の参加者は、約40名。すでに起業している人、これから起業を考えている人、サンフランシスコの街そのものに興味がある人が、それぞれ約1/3ずつの割合でした。

まず冒頭は、プログラムの解説。出発前に数回に渡ってセミナーやビジネスプランのブラッシュアップを行い、現地でも企業訪問だけでなく、街頭インタビューやピッチ体験も行うなど、単なる見学ツアーにとどまらない充実したプログラムの内容が説明されました。また、現在の居住地や通勤・通学地が福岡市でなくても、将来福岡市で起業を考えている方なら参加できるとのことで、福岡市外の方にも門戸が開かれたプログラムということが示されました。

続いては、現地に法人を持ち、シリコンバレーの中心でビジネスを続けているブランドン氏と須藤氏との対談。

須藤氏は「サンフランシスコには独特の上昇気流がある。カフェにはエンジニアがたくさんいて、いつもビジネスアイデアを話している。世界に名を馳せるスタートアップのほとんどが徒歩圏内にあり、明るく楽観的な人が多い。スピード感があり、ここから世界が変わると信じられる気になる」と話します。

またブランドン氏は「シリコンバレーにある会社は、どんな小さな組織でもグローバルのクライアントを持っている。日本の会社は“まず東京から固めて”と言うが、ネットの世界に国境はない。日本語を話せる人は、世界人口のわずか2%。これから国内人口も減っていく。少しの英語力と度胸を持って、世界を視野に入れたビジネスを展開してほしい」と語りました。

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またブランドン氏は、日本の中でも福岡の特性に触れ、「福岡の技術者は“コスパ”が高いと思う。アメリカや東京よりも雇うコストは低く、アジアよりも技術の質が安定している。技術レベルやデザイン力において競争力が高い福岡は、世界で注目されている」と語りました。

福岡から世界規模のビジネスを志す人たちに、大きな示唆を与えた今回のイベント。シリコンバレーの上昇気流を感じてみたい人は、ぜひ積極的にプログラムに応募してみてください。


【関連情報】
起業家・起業志望者向け海外研修プログラム『Global Challenge! STARTUP TEAM FUKUOKA』では、現在参加者を募集しています。詳細は下記をご覧ください。
http://www.fukuokastartup.com

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