福岡市の救急出動件数は,近年は毎年増加しており,救急車の現場到着時間も少しずつ遅くなっています。
消防局では,緊急の患者さんのもとにできるだけ早く救急車が到着できるように,救急車の適正利用を呼びかけながら,緊急時には迷わず救急車を呼ぶようにお願いしております。
また,高齢化の進展に伴い,65歳以上の高齢者の救急搬送が増えており,高齢者福祉施設等(以下「施設」)からの救急要請も増加しています。
施設からの救急要請は,入所者の方の急病や施設内での転倒事故等によるものが多く,中には,「もう少し注意していれば・・・」「事前に対策しておけば・・・」など,病気やケガ等を未然に防げたかもしれない事例もたくさんあります。
そこで,消防局では,もしもの時に,救急対応をスムーズに行えるように,「救急ガイドブック(高齢者施設編)」を作成し,高齢者施設等へ啓発を行うこととしました。
「救急ガイドブック」では,施設内でできる病気やケガの予防のポイント等をご紹介しております。また,それ以外にも,緊急時ではない場合に利用できる患者等搬送事業者(民間救急)の情報や救急車を要請する場合の注意点,救急車を呼ぶかどうか迷った時の問い合わせ先など,救急に関わる情報を掲載しています。
いざという時の対応方法を事前に施設の職員の方々で確認していただき,施設利用者の方が,安心して元気で暮らせるようにご活用いただければと考えております。
消防局では,高齢者施設等で勤務される職員を対象とした救命講習を年4回開催しております。応急手当の方法や,「救急ガイドブック」の説明を実施しておりますのでぜひ受講をご検討ください。
※受講についてのお問合せ,申込は救急課までご連絡ください。