Tさん
(平成29年8月,地元企業で約4週間のインターンシップを経験)
私は,中国・広州出身です。昨年の3月に福岡市内の大学院を卒業しました。
趣味は書道と,日本の伝統的な陶芸の作品が売られているお店に行くことです。
福岡は買い物などが便利で,住みやすいと思います。私はラーメンが好きなので,食べ物がおいしいところも好きです。福岡では,洋服や食べ物など,質のよいものが安く手に入れられると感じます。
大学院時代に福岡でアルバイトをしていて,日本人の真面目さや責任感の強さを実感しました。例えば,中国では空港などでスタッフに何か質問すると,間違った情報を適当に教えられることが多々ありましたが,日本ではほとんどありませんでした。日本人の働き方には見習うべきことがたくさんあると思い,日本で就職しようと考えました。
福岡での就職を希望したのは,大学院の2年間を福岡で過ごし,福岡の方々にお世話になったので,福岡へ恩返しをしたいと思ったからです。
よかったところは,自分の好きな日本の伝統文化を仕事として体験できたことです。
苦労したところは,日本人のお客様と会話をしているとき,会話の流れや反応が自分の国と違うので,相手の意図や考えがつかめなかったことがあったことです。例えば,会話をしていて何かを理解したとき,日本人は「ああ~」という声を出しますが,中国人は「おお~」と言います。こういう反応の違いが,最初は慣れませんでした。
インターンシップに行く前は,日本の企業はとても緊張するところで,少し怖いイメージがありました。
実際は,人間関係も良くて,全くそんなことはありませんでした。また,大企業でアルバイトをしていたときは,担当業務が厳密に分かれていたため,自分の担当業務は限られた範囲のものと考えていましたが,中小企業では,さまざまな内容・種類の業務に携わることが出来るということもわかりました。
それまでのアルバイトと違い,企業を経営することの大変さについて考えるようになったことです。
私は,インターンシップを始めてから,自分が携わった商品が実際に販売されている現場を見に行きました。自社の商品が他の競合商品と並べて販売されていて,その中でお客様に自社の商品を選んでもらうにはどうしたらよいのか,頭が痛くなるほど考えました。今までは何とも思わずに買い物をしていたのですが,他の様々な商品も,同じような競争の中にあることを知って,買い物をするときの意識が変わりました。一つ一つの商品の裏に,商品を販売し,企業を経営する大変さがあることを知りました。
仕事では,海外向けの商談を担当できるようになりたいです。まだまだ,商談をするにはスキルが足りないと思いますが,これから努力したいと思います。
プライベートでは,日本の伝統文化が好きなので,水墨画を習いたいと思っています。
せっかく,福岡を留学先に選んだのですから,ぜひ,福岡で働くという経験もしてほしいと思います。
私は,福岡で勤務した経験があることは自分の人生でプラスになると思って,福岡での就職を選びました。皆さんの人生でも,福岡での勤務経験はきっと活かせると思います。
※掲載されている内容は,平成29年11月時点のものです。