
東京から移住してきた田中ゆいです。
前回のブログでは志賀島のビーチでムキムキライフセーバーにはしゃいでいましたが、海でのひとり遊びは少しつらかったです。海に限らず、福岡のいろいろな場所に遊びに行って感じたのですが、東京に住んでいたころはどこでもひとりでいて「普通」だったけど、福岡ではびっくりされることがたまにある。東京はいろんな生き方が許容されていたんだなと痛感します。
しかし福岡のぼっち派のみなさん、大丈夫ですよ。志賀島でひとり遊び向けのスポットを見つけたのでご紹介します。
まずは、ひとりでしっとり訪れたいパワースポットです。絶景が楽しめるのでひとりでもテンション上がります。
志賀島のフェリーを降りるとすぐの場所に鳥居が見えます。鳥居をくぐり、10分ほど参道をまっすぐ進んでいくと……
玄界灘の総鎮守として鎮座する「志賀海神社」が出現!
禊祓いの神様がまつられているので、きちんと御潮井(清め砂)でけがれを清めてからお参りしましょう。はい、ここからが絶景続き!
まずは階段が木のトンネルになっててすてき!
さらに階段を上がっていくとパッと視界が開けて海が望める! 是枝監督が映画撮りそうな雰囲気!
境内からも海が見えて、すごく清々しい気持ち!
海の底、中、表を守る「綿津見三神」様にお参り。ご利益は海上守護、交通安全、再生回帰の神、災厄祓除、病気平癒、健康長寿、家内安全、子供守護とのこと。海は偉大だな〜、と思わずにはいられないラインナップ。
かわいい鹿の石像があるなと思って近づいてみたら……。
鹿の角がぎっしり!!! 突然コワい! これは「鹿角庫(ろくかくこ)」といい、なんと1万本以上の鹿の角が奉納されているんだとか。その昔、神功皇后が対馬で鹿狩りをされて、その角を志賀海神社に奉納されたのが始まりとされているそうです。
ちなみに「志賀島(しかのしま)」という名称は「(対馬に)近い島」がなまって「しかのしま」になったそうなので鹿は直接関係ないはずなんですけど、関係なくないよなあ〜これだけいたら。
鹿の角には驚かされましたが、とても厳かな雰囲気のある志賀海神社でした。
帰路の階段で、散歩中のモグちゃん(オス)に遭遇。かまってもらいたがりのいたずら犬で超かわいい! 飼い主のおじさんが「小型犬だから散歩は1回でいいんだけど、出かけたがるから朝と夕に神社に来ているよ」と言っていました。毛並みもツヤツヤで、すごくかわいがられているんだろうな〜。ひとり遊びは、地元の人に話しかけやすいというメリットもあります。
参道の途中までモグちゃんと一緒に歩いていたところ、気になる看板を見つけました。
一見民家なのですが「茶房ハッピーマザー」という看板が出てる。ちょっと入りにくいな〜と思ったけど、「氷」ののれんに惹かれて休憩していくことにしました。そしたらここが超よかった! 内装にご注目!
アットホーム感を極力排除しつつも、温かみを感じる玄関!
こちら室内! 全然家なんだけど、普通に家の居間なんだけど、生活感を感じさせない見事な空間作り!
畳の雰囲気にぴったり合うテーブル&ソファが居心地いい! 冷房をゆるめにきかせつつ大きなうちわも置いてあって、細やかな配慮がナイス。
ランプや置物も、一つ一つすごくすてき〜! 店主のおばあさまに「インテリアすてきですね」と言うと、それぞれの家具や置物を買ったときのエピソードを話してくれました。その話しっぷりがお見事で、その当時の情景が映像を見ているかのように伝わってきます。
店主のおばあさま(ちかちゃん)は文学好きだそうで、やっぱり本を読んでいる人は表現力が違うな〜と痛感。私が天神の本屋に勤めていることを話すととても喜んでくれて、おすすめの作家さんなどを教えてくれました。
肝心なのはかき氷の味! 「宇治娘宇治金時」(650円)は、ちかちゃん自身が食べたいと思える納得のかき氷なのだそう。まず抹茶の味が素晴らしい。(適切な表現じゃないかもしれないけど)まるで上質なチョコレートパウダーがかかっているかのような、深みのある苦さと甘さが超おいしい! 中に白玉とあんこがたっぷり入っています。冬場はぜんざいを出しているそう。
ちかちゃんがお一人で切り盛りしているのでサーブに時間がかかるけど、その間はゆっくり過ごしていれば大丈夫。1人か、せめて2人くらいで訪れてほしいお店です。本好きは、ここにわざわざ本を読みに行くといいと思います。
その日は「お肌の調子が悪いから」と言って写真NGだったけど、後日天神に買い出しに来たとき私の勤め先に立ち寄ってくれたちかちゃん。なんてかっこいい。
インテリアは季節ごとに変えていくと言っていたし、夏が終わっても定期的に来ようと思いました! すてきなお店だった〜。
志賀島は海でワイワイもいいけど、1人でふらっと行ける場所もあって、すごく気に入りました!