
昭和59年3月、福岡市南区の一隅・桧原にある樹齢50年のソメイヨシノ9本が、道路拡幅工事により伐採されることになりました。
1本が伐られた翌日の未明、一人の住民が桜に次の歌を下げて、市長に「最後の花を咲かせて」と嘆願したのです。
筑前花守り(はなもり) 進藤市長殿
花あわれ せめてはあと二旬(にじゅん)ついの開花を ゆるし給え
二旬:二十日間、ついの:最後の
桧原桜と助命嘆願の色紙
この短歌が、偶然にもある会社社長の目に触れ、それをきっかけとして、マスコミに桜助命嘆願が大きく取り上げられるや、あまたの短歌が桜の枝に吊り下げられました。
その中には・・・
桜花(はな)惜しむ 大和心(やまとごころ)の うるわしや とわに匂(にお)わん 花の心は
香瑞麻
の1首があり、のちに進藤一馬福岡市長の返歌であることが分かりました。
そして、道路拡幅計画は一部変更され、8本の桜が命永らえることとなりました。
道路拡張工事の様子
この話は作曲家團伊玖磨さんが随筆「パイプのけむり」に書かれ、ワールドマガジン「リーダーズ・ダイジェスト」に掲載され、世界中に広く知られることになりました。
また、小学生の道徳副読本にも採用されたことがあります。
30年以上の時を経た今、一帯は「桧原桜公園」として平成19年から整備され、地域の人々の憩いの場となっています。
道路拡張工事前の桧原桜
道路拡張工事後の桧原桜
現在の桧原桜公園
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| 昭和59年3月 | 都市計画道路「平尾桧原線」の道路拡張工事で桜9 本のうち1 本を伐採(3月10日)。 翌日(3月11日)の朝、短歌により助命嘆願。 住民と行政の心のキャッチボールにより「桧原桜」が伐採を免れる。 |
|---|---|
| 昭和59年4月 | 「アサヒグラフ」の「パイプのけむり」に「ついの開花」としてエピソードを掲載 |
| 昭和60年4月 | 「リーダーズダイジェスト」4月号に転載 |
| 平成6年10月 | 歌碑建立(福岡さくらの会 寄贈) 福岡県版道徳副読本「いきるちから」(小1、平成13年)、 「自分をのばす」(中3、平成15年)、 「みんなのどうとく」(小6、平成17年)に掲載 |
| 平成21年4月 | 桧原桜公園整備完了 |
| 平成21年10月 | ファンタジー「桧原さくら物語」上演 |
| 平成22年3月 | 第1回「桧原桜賞」表彰式・作品集発行 |
| 平成22年12月 | 新作能「桧原桜」上演 |
| 平成23年3月 | 第2回「桧原桜賞」 東日本大震災により表彰式は中止 |
| 平成24年3月 | 第3回「桧原桜賞」、桧原桜ウォーキング(5.5キロメートル) |
| 平成25年3月 | 第4回「桧原桜賞」、 團伊玖磨 合唱組曲「筑後川」IN桧原 |
| 平成26年3月 | 第5回「桧原桜賞」表彰式 |
| 平成27年3月 | 桧原桜のエピソード動画完成 桧原桜公園に「さくらのポスト」設置 第4回平成外環ウォーキング大会と連携 |
| 平成27年4月 | 博多よかたいプレゼンツ「ひばるの桜」演劇公演 |
| 平成28年3月 | 第6回「桧原桜賞」表彰式・第1回さくらマルシェ開催 |
| 平成29年3月 | 第1回フォトコンテスト募集 |
| 平成30年3月 | 第7回「桧原桜賞」表彰式・第2回さくらマルシェ開催 |
| 平成31年3月 | 第2回フォトコンテスト募集 |
| 令和2年3月 | 第8回「桧原桜賞」表彰式・第3回さくらマルシェ開催(中止) |
| 令和3年3月 | 第3回フォトコンテスト募集 |
| 令和4年3月 | 第9回「桧原桜賞」表彰式・第4回さくらマルシェ開催(WEB) |
| 令和5年3月 | 第4回フォトコンテスト募集 |
| 令和6年3月 | 桧原桜新公園整備完了 第10回「桧原桜賞」表彰式・記念ステージ「短歌はいいね」・第5回さくらマルシェ開催 |
| 令和7年3月 | 第5回フォトコンテスト募集 |
| 令和8年3月 | 第11回「桧原桜賞」表彰式・南区フラワーマルシェ開催 |