【女子大生スタートアップ取材ブログvol.1】 1年ぶりに福岡に戻ったら、大名小学校がエラいことになっていた!

はじめまして。今回から#FUKUOKAでブログを担当することになった、九州大学21世紀プログラムの上田りさこと申します。見ての通り、どこにでもいそうな女子大生ですが、そんな私がなぜブログを書くことになったのか? ちょっとだけ自己紹介しますね。

私は熊本県出身の23歳。小学生の頃は親がダイエー(現在はソフトバンク)ホークスの大ファンだったので、毎月往復4時間かけて応援のために福岡に通っていました。

大学からは大好きな福岡で一人暮らしを始めて、現在は大学4年生になりました。

4年生と言っても、実は2回目。 昨年は大学を休学して、岩手県大槌(おおつち)町に住んでいました。というのも、大学1年生の頃に東日本大震災の復興ボランティアに参加して、縁ができて以来、毎年1週間ぐらい向こうでボランティア活動をするようになったんです。3年目を終えて九州に帰ってきたんですが、その時「私、被災地のことを知ったつもりになって、福岡の人に伝えてないかな…?」と不安になって。もっとちゃんと知りたい、感じたいという思いから、ほぼ勢いで休学と東北への長期滞在を決めました。「自分でホンモノを確かめたい!」という気持ちが強かったんですねー。

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そして昨年1年間を東北で過ごしました。現地では被災地の子どもたちの学習支援をするNPOで、インターンとして働きました。塾の先生みたいに勉強を教えて。最後には生徒たちから手紙までもらって、泣いちゃうくらい感動! 福岡に帰ってもこんな活動ができたらいいなぁと思いながら、4月に戻ってくると…。「あれ、福岡が変わってる!?」 気分はすっかり浦島太郎です。

中でも驚いたのが、廃校になったはずの大名小学校が「Fukuoka Growth Next」として生まれ変わったこと。スタートアップカフェが移転してきてるし、小学校の中にバーができてるし、いつもいろんなイベントが行われてるし、なんだこれ!よく分かんないけど、面白そう。

Fukuoka Growth Nextには、福岡で新しいビジネスを生み出すスタートアップ関連の施設が、ぎゅっと集まっています。起業の相談も気軽にできるし、イベントや学びの機会も豊富。各教室にはたくさんのベンチャー企業が入っていて、九州大学起業部も席を借りています。

私がFukuoka Growth Nextに関わるきっかけをくれたのは、Mistletoe(ミスルトウ)株式会社の大塚智子さんです。大塚さんが、ここ福岡で推進されているプロジェクト「Pop-up Commons(ポップアップ・コモンズ)」のワークショップに興味を持って参加したのが、Fukuoka Growth Nextでのイベント初参加でした。

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(大塚さん(右)と、大名小学校のグラウンドにあるトレーラーハウスにて。このトレーラーハウスも、Pop-up Commonsの実験場になっています)

Pop-up Commonsとは、昨年の熊本地震をきっかけに発想された、新しい街づくりのアイデア。トレーラーハウスなどを利用して移動可能な拠点を作り、普段は交流の場として活用。有事には拠点ごと避難したり、避難者受け入れなどの支援活動もできる、災害に強い街のかたちです。私が東北にいた時に感じた「防災のイメージをもっと身近なものにしたい」という思いと一緒だー!と、勝手に共感して参加しました。

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(私が参加した、Pop-up Commonsのワークショップの様子。「欲しいものは自分たちで創ろう」をテーマに、防災に役立つアイデアを形にしていきました)

さて、一度九州から出たおかげで、福岡のいろんな魅力にふたたび気づき始めました。 Fukuoka Growth Nextもその一つ! ここで何が始まるのか、興味津々です。でも「どんな施設なの?」「起業に興味ある人や、関係者しか入っちゃいけないんじゃないの?」という声も周りからよく聞きます。いやいや、そんなことはないはず! だって私も、ただ「ホントのことを知りたい」だけの大学生ですから。

というわけで、イチ大学生の視点から、Fukuoka Growth Nextで何が起こっているのか? それって面白いの? などなどを月イチの予定でレポートしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします!