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更新日:2025年6月16日

東区観光モデルコース 名島・千早・香椎

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名島・千早・香椎へのアクセス

多々良川の橋を渡る西鉄貝塚線の電車
地下鉄箱崎線で貝塚駅へ。
貝塚駅から西鉄貝塚線で名島駅、千早駅、香椎宮前駅、西鉄香椎駅へ。

JR線で千早駅、香椎駅へ。
西鉄貝塚線への乗り換えは千早駅が便利です。

名島神社・名島城址公園

名島城・名島城址(じょうし)公園
神功皇后は、三韓に遠征する際、名島海岸から宗像三女神へ遠征の無事平穏を祈願しました。
その後、無事に帰還したため、お礼としてその地に名島神社を建立し、宗像三女神を祭りました。
これが名島神社の起源といわれています。

かつてこの地には名島城が築かれ、現在は名島城址公園として整備されています。

名島神社
名島神社の本殿
名島豊川稲荷神社
 

名島神社に祭られている宗像三女神は、日本と大陸をつなぐ海上交通の要所・玄界灘の神様です。
古くより海上交通の神様、道の神様として信仰を集めています。
名島神社は、足利尊氏や豊臣秀吉など時の権力者の参詣を受けてきました。
交通安全・家内安全・無病息災・縁結びなどのご利益があるとされています。

名島城址の記念碑
現在は福岡市中央区にある名島門
名島城址公園の臥龍桜

名島城は、豊臣秀吉の九州平定後、筑前国主となった小早川隆景が豊臣秀吉の命により、天正16(1588)年から立花城の支城を整備して築城しました。
小規模な城ながら桃山文化の粋を極め絢爛豪華であったといわれています。
黒田長政が現在の舞鶴公園の地に福岡城を築いた時、名島城を解体し、その石材や木材を新城の築城に使用しました。
現在、舞鶴公園の中にある名島門は数少ない遺構の一つです。
名島城址公園内には樹齢400年といわれ、臥龍桜(がりゅうざくら)の愛称で親しまれている桜の大木があります。
満開を迎える春には、多くの花見客でにぎわいます。

帆柱石

帆柱石
名島神社の海側にある帆柱石(ほばしらいし)は、昭和9(1934)年に国の天然記念物(地質鉱物)に指定されました。
帆柱石は、約3500万年前のカシ属の樹木の化石です。
長さ10メートル、直径約60センチの円柱形石が9個に折れた状態になっています。

福岡市の文化財
帆柱石
帆柱石
 

伝説では、神功皇后が三韓から帰還したときに乗っていた船の帆柱が、化石になったとされ、その伝説が帆柱の名称の起源です。
近づいて見てみるとその大きさを実感します。
満潮時には水没してしまうので、干潮の時刻を確かめてから行くことをおすすめします。

名島橋

名島橋
多々良川の河口付近に架かる名島橋は、全長204メートル、全幅24メートルの鉄筋コンクリート製で、膨大な交通量を支えています。
7つのアーチからなる長大な景観と優美なデザインが特徴で、近代福岡の発展を象徴する橋として評価され、平成30年に国の登録有形文化財(建造物)に登録されました。
名島橋は、文禄元(1592)年に、名島城の城主・小早川隆景によって架けられました。
現在の橋は3代目で、昭和8(1933)年に建設されたものです。

福岡市の文化財
名島橋のサンタクロース
名島の鉄道橋
多々良川の遊歩道と桜並木

名島橋は、名島エリアのシンボルとして地域の人々から愛されています。
毎年クリスマスシーズンになると、地域の方が橋の親柱にサンタクロースの飾り付けをします。
名島橋のそばにはJRと西鉄の鉄道橋が並んでおり、鉄道ファンに人気の撮影場所です。
名島橋付近から多々良川の上流に遊歩道が整備されており、春には桜を見ながら、秋冬には野鳥を観察しながら、ウォーキングを楽しむことができます。

千早 なみきスクエア

なみきスクエア写真
JR・西鉄千早駅前のなみきスクエアは、東市民センター、東図書館、千早音楽・演劇練習場、千早証明サービスコーナーなどの機能を持つ複合施設です。
コミュニティの拠点として、憩いの場として、東区民に親しまれています。
毎年秋には、東区芸術文化祭がなみきスクエアを中心に東区内の各所で開催されています。

なみきスクエア

東区芸術文化祭



 
なみきホール
なみきスクエア内部
なみきスクエア内部

東市民センターには、ホール、会議室、実習室などがあり、講座・講演会・研修会等が日々開催され、学習や文化などの様々な活動に利用できます。
最大約800人を収容するなみきホールは、音響効果に優れ、演奏会や演劇、講演会など、多彩なイベントが開催されています。

明るい雰囲気の東図書館
日差しがたっぷり入る閲覧席
東図書館の児童コーナー

東図書館は千早並木広場に面しており、緑を楽しみながらゆったりしたスペースで読書を楽しめます。
館内には、閲覧席、児童コーナー、おはなしのへや、調べものコーナーを設けており、読み聞かせなどのイベントも開催されています。

大練習室
中練習室
小練習室

千早音楽・演劇練習場は、市民の舞台芸術活動に使用することができる施設です。
大・中・小の練習室が6部屋あり、音楽や演劇、舞踊(ダンス)の練習の場として使用できます。
大練習室・中練習室は発表の場としても利用できます。

千早にあった流れるプール
千早にあったスケートリンク
 

なみきスクエアのある千早駅前エリアでは、香椎副都心区画整理事業(平成24年度事業終了)によって道路などの基盤が整備され、中高層住宅や商業施設などが立ち並んでいます。
その昔は、西日本で初の「流れるプール」や、スケートリンク場があったそうです。(写真出典:高橋株式会社)

香椎 『点と線』の舞台

香椎駅の満開の桜
香椎はJRと西鉄の駅を中心として多くの商店が立ち並び、香椎宮の門前町として古くから商業が盛んな地域です。
また、松本清張の小説『点と線』の舞台となったことでも知られています。
西鉄香椎駅の前には、「清張桜」と呼ばれる一本の桜が植えられています。
『点と線』に登場する旧西鉄香椎駅が改築される際に、当時の面影を残す桜の木が移植されました。
毎年春には「点と線 香椎桜まつり」が開催されています。
JR香椎駅
JR香椎駅
香椎川

令和2年に土地区画整理事業が完了し、地域や地元商工会などが協働して、にぎわいのあるまちづくりを進めています。
駅周辺では、香椎灯明まつりなどの様々なイベントが開催されています。
JR香椎駅は、香椎宮の鳥居をモチーフにしたデザインが特徴的です。
JRと西鉄の駅から南に少し歩いたところにある、香椎川沿いの遊歩道はゆっくりとした時間が流れ、散歩にぴったりです。

香椎交差点の写真
むかしの香椎キラキラ通り商店街
香椎キラキラ通り商店街カラー写真

明治22(1889)年の町村制の実施で香椎・浜男・唐原・下原の4村が大字となり統一され、糟屋郡香椎村が発足しました。
昭和2(1927)年、糟屋郡香椎町となり、昭和30(1955)年、福岡市に編入され、ベットタウンとして発展しました。
(写真は左から昭和49(1974)年、昭和54(1979)年、平成15(2003)の香椎)

香椎宮

香椎宮本殿
香椎宮は、神功皇后が、夫の仲哀天皇の霊魂を祭ったことが起源と言われています。
令和6(2024)年には創建1300年を迎えました。
全国に16社ある勅祭社のひとつで、毎年多くの参拝者が訪れます。
本殿の複雑で外に類を見ない建築様式は「香椎造(かしいづくり)」といわれており、国の重要指定文化財です。
華やかな色彩も香椎造の特徴の一つです。

香椎宮
香椎参道の鳥居
開運スポット
香椎宮の綾杉

西鉄香椎宮前駅の近く、香椎宮参道(勅使道)の入り口には大きな鳥居があり、香椎宮まで楠の大木が並んでいます。
は、頓宮から香椎宮まで続く1キロメートルの参道です。

香椎宮の大きな楼門を通った先に一つだけ違う色の石畳があり、振り返って見ると、楼門と鳥居が「開」の字に見えることから、開運スポットとして知られています。

樹齢約1800年、御神木の綾杉は、神功皇后が三韓より御帰還され剣・鉾・杖の三種の宝を埋め、そこに鎧の袖に挿していた杉枝を祈りを込め埋められたものです。
古来よりその杉葉を宮中に献上しています。

古宮跡地
香椎宮の境内にある境内社
不老水内部

古宮(ふるみや)は香椎宮の起源とされる神聖な場所です。
香椎という地名は、古宮の敷地内に今もある「棺懸(かんかけ)の椎」に、仲哀天皇の棺を立てかけたところ、四方に香ばしい香りがしたことに由来しているといわれています。

香椎宮境内にある鶏石神社は全国でも珍しいニワトリを祭った神社です。
温めた卵がかえるように、念願だった諸事万端がいよいよ成就するご利益があるといわれています。

不老水は日本名水百選に選ばれた不老水は、境内から少し歩いたところにあります。
仲哀天皇・神功皇后の家臣、武内宿禰(たけうちのすくね)は、ここから湧き出る水を飲み300歳まで生きたともいわれています。
長寿にご利益があることにちなみ、不老水は香椎宮の綾杉の葉とともに皇室に献上されてきました。

足をのばして…立花山・三日月山

立花山の山頂からの眺め 東区のまちなみを一望
立花山・三日月山は、東区の北東部に位置し、特別天然記念物のクスノキ原生林や立花城の史跡など、豊かな自然と歴史的資源がたくさんの魅力ある山です。
登山口近くには、長谷ダム記念公園があり、休日には家族連れなどで賑わいます。
近年は健康づくりや遠足などのハイキングコースとして、多くの方に親しまれており、東区では「ふれあいの森」と位置づけ、市民ボランティアとの共働による登山道の保全や自然・歴史の魅力発信に取り組んでいます。

立花山・三日月山ふれあいの森づくり
立花山と三日月山
三日月山の日の出
長谷ダム記念公園

立花山と三日月山は、道のりがゆるやかで登りやすく、山頂からの眺めも良いため、市民に人気の低山です。
山頂からは福岡市内を一望でき、元旦は初日の出を見るために登山する人でにぎわいます。

三日月山霊園の登山口に近い長谷ダム記念公園は、広大な芝生広場や遊具があります。
春には桜の名所として、多くの花見客が訪れます。