名島神社に祭られている宗像三女神は、日本と大陸をつなぐ海上交通の要所・玄界灘の神様です。
古くより海上交通の神様、道の神様として信仰を集めています。
名島神社は、足利尊氏や豊臣秀吉など時の権力者の参詣を受けてきました。
交通安全・家内安全・無病息災・縁結びなどのご利益があるとされています。
名島城は、豊臣秀吉の九州平定後、筑前国主となった小早川隆景が豊臣秀吉の命により、天正16(1588)年から立花城の支城を整備して築城しました。
小規模な城ながら桃山文化の粋を極め絢爛豪華であったといわれています。
黒田長政が現在の舞鶴公園の地に福岡城を築いた時、名島城を解体し、その石材や木材を新城の築城に使用しました。
現在、舞鶴公園の中にある名島門は数少ない遺構の一つです。
名島城址公園内には樹齢400年といわれ、臥龍桜(がりゅうざくら)の愛称で親しまれている桜の大木があります。
満開を迎える春には、多くの花見客でにぎわいます。
伝説では、神功皇后が三韓から帰還したときに乗っていた船の帆柱が、化石になったとされ、その伝説が帆柱の名称の起源です。
近づいて見てみるとその大きさを実感します。
満潮時には水没してしまうので、干潮の時刻を確かめてから行くことをおすすめします。
名島橋は、名島エリアのシンボルとして地域の人々から愛されています。
毎年クリスマスシーズンになると、地域の方が橋の親柱にサンタクロースの飾り付けをします。
名島橋のそばにはJRと西鉄の鉄道橋が並んでおり、鉄道ファンに人気の撮影場所です。
名島橋付近から多々良川の上流に遊歩道が整備されており、春には桜を見ながら、秋冬には野鳥を観察しながら、ウォーキングを楽しむことができます。
東市民センターには、ホール、会議室、実習室などがあり、講座・講演会・研修会等が日々開催され、学習や文化などの様々な活動に利用できます。
最大約800人を収容するなみきホールは、音響効果に優れ、演奏会や演劇、講演会など、多彩なイベントが開催されています。
東図書館は千早並木広場に面しており、緑を楽しみながらゆったりしたスペースで読書を楽しめます。
館内には、閲覧席、児童コーナー、おはなしのへや、調べものコーナーを設けており、読み聞かせなどのイベントも開催されています。
千早音楽・演劇練習場は、市民の舞台芸術活動に使用することができる施設です。
大・中・小の練習室が6部屋あり、音楽や演劇、舞踊(ダンス)の練習の場として使用できます。
大練習室・中練習室は発表の場としても利用できます。
なみきスクエアのある千早駅前エリアでは、香椎副都心区画整理事業(平成24年度事業終了)によって道路などの基盤が整備され、中高層住宅や商業施設などが立ち並んでいます。
その昔は、西日本で初の「流れるプール」や、スケートリンク場があったそうです。(写真出典:高橋株式会社)
令和2年に土地区画整理事業が完了し、地域や地元商工会などが協働して、にぎわいのあるまちづくりを進めています。
駅周辺では、香椎灯明まつりなどの様々なイベントが開催されています。
JR香椎駅は、香椎宮の鳥居をモチーフにしたデザインが特徴的です。
JRと西鉄の駅から南に少し歩いたところにある、香椎川沿いの遊歩道はゆっくりとした時間が流れ、散歩にぴったりです。
明治22(1889)年の町村制の実施で香椎・浜男・唐原・下原の4村が大字となり統一され、糟屋郡香椎村が発足しました。
昭和2(1927)年、糟屋郡香椎町となり、昭和30(1955)年、福岡市に編入され、ベットタウンとして発展しました。
(写真は左から昭和49(1974)年、昭和54(1979)年、平成15(2003)の香椎)
西鉄香椎宮前駅の近く、香椎宮参道(勅使道)の入り口には大きな鳥居があり、香椎宮まで楠の大木が並んでいます。
は、頓宮から香椎宮まで続く1キロメートルの参道です。
香椎宮の大きな楼門を通った先に一つだけ違う色の石畳があり、振り返って見ると、楼門と鳥居が「開」の字に見えることから、開運スポットとして知られています。
樹齢約1800年、御神木の綾杉は、神功皇后が三韓より御帰還され剣・鉾・杖の三種の宝を埋め、そこに鎧の袖に挿していた杉枝を祈りを込め埋められたものです。
古来よりその杉葉を宮中に献上しています。
古宮(ふるみや)は香椎宮の起源とされる神聖な場所です。
香椎という地名は、古宮の敷地内に今もある「棺懸(かんかけ)の椎」に、仲哀天皇の棺を立てかけたところ、四方に香ばしい香りがしたことに由来しているといわれています。
香椎宮境内にある鶏石神社は全国でも珍しいニワトリを祭った神社です。
温めた卵がかえるように、念願だった諸事万端がいよいよ成就するご利益があるといわれています。
不老水は日本名水百選に選ばれた不老水は、境内から少し歩いたところにあります。
仲哀天皇・神功皇后の家臣、武内宿禰(たけうちのすくね)は、ここから湧き出る水を飲み300歳まで生きたともいわれています。
長寿にご利益があることにちなみ、不老水は香椎宮の綾杉の葉とともに皇室に献上されてきました。
立花山と三日月山は、道のりがゆるやかで登りやすく、山頂からの眺めも良いため、市民に人気の低山です。
山頂からは福岡市内を一望でき、元旦は初日の出を見るために登山する人でにぎわいます。
三日月山霊園の登山口に近い長谷ダム記念公園は、広大な芝生広場や遊具があります。
春には桜の名所として、多くの花見客が訪れます。