那珂川における洪水調節のための容量が確保されます。
那珂川では、昭和28年6月の大出水で番托井堰(ばんたくいせき)の決壊による被害をはじめ、その後も昭和38年6月には浸水家屋7,500戸超の被害を受け、さらに、昭和48年7月、昭和53年6月、昭和55年8月、昭和58年7月、昭和60年6月など、たびたび洪水に悩まされています。
近年では、平成11年6月に家屋浸水等の大きな被害が発生し、さらに、平成21年7月の豪雨では、那珂川町役場が浸水するなど大きな被害が発生しました。
また、那珂川が貫流する福岡市中心部では、川沿いにビルが密集し、河川の大幅な拡幅が困難なことから、那珂川の洪水対策は、河床掘削などの河川改修と五ケ山ダム建設を組み合わせて効率的に行われます。
発生年月 | 洪水要因 | 浸水面積 (ha) |
浸水家屋 (戸) |
床上浸水 (戸) |
床下浸水 (戸) |
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平成11年6月 | 豪雨 | 13.3 | 399 | 72 | 318 |
平成13年6月 | 梅雨前線豪雨 | 0.38 | 18 | 0 | 0 |
平成15年7月 | 梅雨前線豪雨 | 11.5 | 67 | 8 | 59 |
平成21年7月 | 梅雨前線豪雨 | 66 | 301 | 93 | 208 |
注1)出典:五ケ山ダム建設事業検証に関する検討結果報告書(福岡県(平成23年1月))
↑平成21年7月洪水(那珂川町役場)
↓平成21年7月洪水(福岡市南区向新町)