作品 | 氏名(住所) |
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我もまた過客のひとり桧原桜遊行の心流るる雲に | 六月朔日 光(福岡市西区) |
最終章を織りなす母の病窓に葉ざくらの陰日々太りゆく | 岩間 郁子(長崎県長崎市) |
たまゆらのさくらのやうな面ざしに母は降ろしぬ一生(ひとよ)の緞帳 | 末次 典子(福岡市東区) |
百年を生きにし母の墓所に舞ふ桜吹雪の千々に愛しき | 藤井 量子(福岡県春日市) |
母さんが桜の中に消えさうで私はふっと幼子になる | 青木 佳代子(福岡県八女郡広川町) |
花びらのちりゆくように母親の髪に優しく手を置いてみる | 樋口 淳一郎(香川県高松市) |
まだ花の残る公園若者とフライドポテトのベンチ明るむ | 吉野 佳子(熊本県八代市) |
一年(ひととせ)と余命告げらる孫を抱き眺める郷の百年桜 | 浦田 穂積(佐賀県唐津市) |
三年間最後の最後卒業の密な笑顔にそそぐ花吹雪 | 岸野 由夏里(京都府京都市) |
今は亡き父と一緒に歩いてる好きだったよね桜並木が | 古賀 由美子(佐賀県唐津市) |
自転車のカゴに残ったひとひらをそっと摘まんださよならの春 | 古畑 雄司(東京都国立市) |
あのひとのビニール傘に花びらとわたしの恋がしがみついてる | 月丁 もち美(北海道札幌市) |
五年日記四月のページに挟まれた去年のさくら今年のさくら | 足立 有希(兵庫県神戸市) |
子供より五月に愛でていた桜一人四月に見上げる春 | 石谷 亜衣理(滋賀県野洲市) |
よみさしの仮のしおりか舞う桜ゆかしき道の記を辿るとき | 進藤 なの花(福岡市早良区) |
降り注げ思い出になるこの桜胸に抱く子の小さなあくび | 佐藤 祐貴(福岡市南区) |
水たまり別に返事が欲しかったわけじゃないのに落ちる花びら | 今村 香央里(福岡市西区) |
お別れは泣いてもいいのに笑うから桜の花びらこんなに白い | 林 起平(愛知県春日井市) |
作品 | 氏名(学校 学年) |
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サッカー部休み少ない春休み桜見らずに春過ぎてゆく | 永田 竜希(福岡県立柏陵高等学校 二年) |
校庭の桜見送る卒業の別れて刻む友との思い出 | 古閑 日奈多(第一薬科大学付属高等学校(福岡県) 一年) |
花びらがきらきらまっておちてくる夜桜の季節もおわってく | 進藤 奈月姫(第一薬科大学付属高等学校(福岡県) 二年) |
鐘の音に解かれたように舞う桜階段の下登れぬ祖母へ | 横溝 惺哉(クラーク記念国際高等学校仙台キャンパス(宮城県) 三年) |
まだ知らぬ福岡で見る初桜ふわり舞い散る私のもとに | 伊藤 珠々(福岡第一高等学校 一年) |
3年間見ていたかおが過去になる咲き初め待たず教室を去る | 宮本 耀(福岡第一高等学校 一年) |
来年の貴方を予約できたから曇りの花見も悪くはない | 斎藤 澪央(福岡市立福翔高等学校 二年) |
雨ふってレインコートのチャリ通は桜がちって少し悲しい | 矢野 沙也加(福岡市立福翔高等学校 二年) |
繰り返しぶつかる度に返り咲くこころのなかの希望のつぼみ | 中山 絵心(福岡市立福翔高等学校 二年) |
あの、私ほんとは桜なんだよ、と春だけ私に笑顔を見せる | 柴﨑 来夢(宮城県仙台第一高等学校 三年) |
桜きたインスタ映えだいいねくるとる本人は頑張っている | 酒井 光雅(純真高等学校(福岡県) 二年) |
いい色だ桜の花がきれいだなおちる桜を夜に見るとき | 中山 誠太朗(純真高等学校(福岡県) 二年) |
花びらのシャワートンネル駆け抜ける彼も私もみーんなピンク | 加古 真優奈(茨城高等学校 二年) |
桜葉の桜餅部署、ミーティング「関西はどう?」「関東がいい!」 | 平山 花菜(福岡女学院高等学校 二年) |
作品 | 氏名(学校 学年) |
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桜舞う仲間と奏でる協和音心はずむサックス一年生 | 吉武 優里奈(福岡市立原中央中学校 一年) |
春になり前とは違う通学路出会う桜も大きく見える | 百島 彩羽(福岡市立原中央中学校 一年) |
窓際で一人さみしく過ごす日々吹き込んでくるピンクの友達 | 吉元 梨乃(福岡市立原中央中学校 三年) |
根は強く思いは深く幹固く思いは不滅負けないさくら | 江口 愛弥(福岡市立那珂中学校 二年) |
通り道知らんぷりなどできないよあたたかすぎる桜の視線 | 中野 陽(福岡市立野間中学校 二年) |
鳴く小鳥でかける車おきる朝窓を見上げて広がる桜 | キスキサン リアン メイ(福岡市立春吉中学校 一年) |
桜時黄色のぼうしが揺れていて春の陽気と花一匁 | 時枝 美里(福岡市立春吉中学校 三年) |
花ふぶきとなりのいとこ笑ってる朝の公園シャッターの音 | 福 奈紬(福岡市立花畑中学校 一年) |
とつぜんに桜ふぶきが吹きつけてくすむ世界をふと色づけた | 廣田 桃子(福岡市立花畑中学校 一年) |
風にのり舞う花びらが楽しげで誰かに会いに外へ出てみる | 上野 椛(福岡市立花畑中学校 三年) |
満開の桜の木の下友達とだらだら喋った卒業の日 | 西久保 流斗(福岡市立花畑中学校 三年) |
「君がため」なんて言葉は言えなくてただうれしくて君と見る花 | 荻野 優月(福岡市立花畑中学校 三年) |
大会で応援されない悲しみを春の桜が助けてくれる | 今泉 怜(福岡市立宮竹中学校 二年) |
桜さき過去の自分をふりかえり新たな自分へ開花する春 | 香西 東樹(福岡市立原北中学校 二年) |
作品 | 氏名(学校 学年) |
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島田川の桜まいちる風に乗って春のさくらはどこまでも行く | 中村 力(光市立浅江小学校(山口県) 五年) |
はなびらが手のひらおちたうれしいな明日のふくはピンクにしよう | 牛方 杏(福岡市立警固小学校 四年) |
はらはらと舞う花びらを見上げてる桜並木の屋根の下から | 山本 そよ(福岡市立曰佐小学校 六年) |
まん開の桜の下にひっそりと咲くたんぽぽが私は好きだ | 石橋 理香子(荒尾市立平井小学校(熊本県) 四年) |
風に舞う薄いピンクを見上げてる人に踏まれた黒いはなびら | 本田 にれ(春日市立春日小学校(福岡県) 二年) |
さくら見てはなやかになるなんでかな私の目線さくらだらけだ | 森山 咲(福岡市立東花畑小学校 五年) |
新学期一年生が桜とともに入ってくるよどんな子だろう | 仲野 愛美(福岡市立東花畑小学校 五年) |
桜さくきれいな桜うつくしいな見にいこうかな見にいこうかな | 今西 優成(福岡市立東花畑小学校 五年) |
桜咲く太陽が差しお花見だ川に思い出こくうつりこむ | 田崎 心(福岡市立東花畑小学校 六年) |
桜舞う期待と不安交錯す桧原桜と追憶の春 | 上野 宏斗(福岡市立東花畑小学校 六年) |
手のひらにさくらの花が落ちてきてはるのおしらせおたよりとどく | 藤原 萌愛(都築育英学園リンデンホールスクール小学部(福岡県) 三年) |
桜ちりピンクにそまる川の色春風ふいてゆらゆらゆれる | 菅原 慶太(都築育英学園リンデンホールスクール小学部(福岡県) 三年) |
春がきたさくらがさいてきれいだよみんなあつまれしゃしんをとるぞ | 二場 安之助(都築育英学園リンデンホールスクール小学部(福岡県) 四年) |
春休みディズニーランド飛行機でまどから見えたきれいなさくら | 井口 聖太(都築育英学園リンデンホールスクール小学部(福岡県) 四年) |
もしぼくが大人になる時あるのかなきれいな桜ぼくの近くに | 斎藤 聡(都築育英学園リンデンホールスクール小学部(福岡県) 四年) |
桜の木みんなあつまれきれいだよやっぱり花もきんちょうするよ | 門田 しえ(都築育英学園リンデンホールスクール小学部(福岡県) 五年) |
学び舎を後にしながら仲間との別れを惜しむさくらの涙 | 金子 愛莉(都築育英学園リンデンホールスクール小学部(福岡県) 六年) |
花びらをつかまえておもうねがいごといつかきっとかなうといいな | 藤本 悠慎(福岡市立西花畑小学校 一年) |
春になるきれいなさくらかわいいなひらひらとやさしいさくらだよ | 古里 優奈(福岡市立西花畑小学校 二年) |
春の風桜のにおい風と来るすこしの時間大切にする | 原之薗 花純(福岡市立西花畑小学校 三年) |
冬おわり桜のつぼみふくらんで花さく春がもうそこにある | 花岡 幸志郎(福岡市立西花畑小学校 五年) |
咲きほこる薄紅色の桜木を風たちはなぜ散らすのだろう | 樗木 真心(福岡市立小笹小学校 六年) |
【主催】桧原桜賞実行委員会
【共催】福岡市
【協賛】:(株)九電工、大橋シティボウル、(株)新生堂薬局、(株)杉田写真館 大橋ガーデンスタジオ、(株)ダイキョープラザ、(株)ディアマインド、(株)ひよ子、(公社)福岡県宅地建物取引業協会 南部支部、(株)マイマイ(マイマイスクール)、(株)山口油屋福太郎、(株)優誠会、雪印メグミルク(株)、(株)REEHA、スポーツクラブ&スパ ルネサンス福岡大橋24
【後援】:福岡市教育委員会、(公財)福岡市文化芸術振興財団、西日本新聞社、毎日新聞社、読売新聞社、朝日新聞社、福岡市内郵便局
【問い合わせ先】
桧原桜賞実行委員会事務局(福岡市南区総務部企画振興課)
住所 福岡市南区塩原3丁目25-1 本館1F
電話:092-559-5064
FAX:092-559-5014
E-mail:hibaru@city.fukuoka.lg.jp