
ITやWebの業界ではもちろん、福岡が今日のように注目される以前から、福岡から生まれた有力企業として、世間を賑わせてきたヌーラボ。創業は2004年、受託開発からスタートし、インターネットサービスの事業で成功する日本企業が少ないといわれる中で、活躍の舞台を世界へと広げている数少ない企業のひとつだ。成長し続けるヌーラボの魅力を、台湾からの移住組である呂 侃翰氏に話を聞いた。
ー現在は、どのような仕事をされているのですか?
呂 侃翰氏(以下、呂):ヌーラボは、自社のサービスとして、プロジェクト管理ツール「Backlog」、ドローツール「Cacoo」、チャットツール「Typetalk」の3つのインターネットサービスを提供しています。
私はCacooのチームに所属しており、HTML対応におけるプログラミングやスマートフォンのアプリ開発に携わっています。また現在、Cacooのプログラミングを担当しています。
▲ヌーラボが提供するドローツール「Cacoo」。呂氏はプログラミングを担当する
ー仕事の楽しいところは何ですか?
呂:そもそも私は、Webのソフトウェアに関してさほど詳しくありませんでした。そんな中、ヌーラボはWebのソフトウェアに特化したサービスを提供している会社のため、ここで働くことで、その貴重なノウハウを吸収することができることが楽しいです。
新しいフィールドでの作業はすべて興味深く、感性を刺激されることも多々あり、とても充実した時間を過ごしています。そして何より、会社が私の知識や経験を必要としてくれていることが嬉しいです。
ーヌーラボの特徴を教えてください。
呂:ヌーラボは、スタッフが40人程度の決して大きな会社ではないのですが、良いサービスを提供するためには適度なスケールだと思っています。
私のいるチームだけでなく、社内にはサービスを向上するための強い意思を持っている人が多く、目的を達成するための最善の方法をとれる環境が整っています。また、社内の風通しがよく、社員同士で何でも話ができるので、とても働きやすいです。
ー今後のキャリアについてどのようなプランを持っていますか?
呂:コンピュータ・サイエンスにおける知識や経験を十分に活かして、Cacooユーザーの行動履歴を細かく分析し、ニーズの掘り起こしをしたいです。
そして、個人ユーザーそれぞれのニーズに適したサービスにしたいと思っています。また、シンプルで見やすく、お客様にとって必要な機能が無駄な動きをせずに使えるようにしていきたいです。
【プロフィール】
呂 侃翰 / John Lu
台湾出身。コンピュータ・サイエンスの学士号と修士号を習得した後に、台北で就職。自宅のTVをAndroid端末として利用できるサービス「TV BOX」におけるAndroid用ソフトウェアの開発や最適化、システムの改良などに従事。ユーザーとしても開発者としても、多様で質の高いサービスを提供するヌーラボに興味があり、これまでにない経験を得るため遠路はるばる福岡へ。
【関連リンク】
福岡クリエイティブキャンプ2015 公式サイト
http://fcc.city.fukuoka.lg.jp/