明治22(1889)年、九州初の鉄道駅として整備された博多駅。初代駅舎があった付近の出来町(できまち)公園(博多駅前一丁目)には、当時をしのぶ記念碑(写真左)が建てられています。
その後、博多駅は昭和38(1963)年に現地に移転し、山陽新幹線開通(昭和50年)や市営地下鉄開業(昭和58年)などに伴い利用者も増加。今ではJR・新幹線・地下鉄を合わせると毎日1,300本以上の電車が発着し、新型コロナウイルスによる影響を受ける前の令和元年には、年間1億人以上の利用客でにぎわう九州最大の駅です。
※新型コロナウイルスによる影響を受ける前の実績値
平成23(2011)年に九州新幹線が開業し、博多駅は九州の陸上交通の拠点としてますます重要になっています。
博多駅前広場は、緑陰広場やモニュメントを設置し、歩いて楽しい場として親しまれています。
また、博多駅ビルには、百貨店や複合映画施設、レストランゾーンなどが整備され多くの人でにぎわっています。屋上には鉄道神社や広場、展望テラスもあります。
多くの人が行きかう博多駅は送迎の車も集中します。送迎待ちによる駅周辺の混雑を解消するために、はかた駅前通りには地下送迎場があります。15分以内の出庫は無料です。
地下送迎場のホームページはこちら
博多口にある博多駅前Aバス停付近の歩道には、福岡国際マラソン歴代優勝者の足形(写真右)が埋め込まれています。
「着衣の横たわる母と子」は、20世紀を代表するイギリスの現代彫刻家、ヘンリー・ムーアの作品で、福岡市政100周年を記念し、市民からの基金によって設置されました。子供を包み込むようにして博多駅前に横たわるその姿は、博多を訪れる人までも優しく包み込んでくれるようです。
「エンジェルポスト」は、「KITTE博多」の前にあるハートの形をしたポストです。博多人形師、中村信喬氏が同施設のオープン記念に作製されました。下部には子ども用の投函口が作られており、口が3つある珍しいポストです。
その他にも「黒田武士像」や「博多節舞姿」などモニュメントが設置されています。