下水汚泥等の有効利用

福岡市では、下水を処理するときに発生する汚泥の一部をセメント原料として有効利用し、残りを焼却しています。焼却した灰も土質安定材や建設資材などとして再資源化することにより、汚泥を100%を有効利用しています。

下水汚泥の有効利用の画像

MAP法によるリン資源の有効活用

本市では、リン除去を目的とした高度処理を行っています。除去したリンは、MAP法によってMAP化合物として取り出しています。このMAPは植物の発育に不可欠な成分を含んでおり、本市では「ふくまっぷ21」と「ふくまっぷneo」として肥料登録し、肥料の原料として販売しています。「ふくまっぷneo」について詳しくはこちら

MAPはマグネシウムのM(Magnesium)アンモニアのA(Ammonium)リン酸のP(Phosphoric acid)の頭文字をとっています。MAP法について詳しくはこちら

消化ガスの有効利用

汚泥処理過程において発生する消化ガスの有効利用は、地球温暖化対策のひとつとして注目されています。本市では消化槽加温用ボイラーや汚泥焼却の燃料として利用しています。その他の利用法として、消化ガス発電システム「メタックス'09」を中部水処理センターに導入しています。

メタックス'09概要

出力

500kW (西日本最大規模)

発電効果

場内電力使用量の13%相当

年間発電量

約340万kW時(一般家庭の約940戸分)

CO2削減量

年間約2,400トン(ヤフードーム約59個分の広さの森林が吸収する量)

システム系統の画像

「新エネルギー」とは、従来の石油などに代表される化石燃料の代わりに、電気や熱を作るために今まであまり使われていなかったエネルギーのことです。新エネルギーを利用すると、化石燃料を節約できることと併せて、二酸化炭素の発生量を削減することができます。「メタックス'09」は、新エネルギーの1つ”バイオマス”を利用した発電と熱回収を行うシステムで、地球温暖化対策としても非常に有効なものです。