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更新日:2025年2月12日

魅力発信 中央区

 このページは、福岡市政だより中央区版において連載された、区の魅力を発信するコラム「魅力発信 中央区」の記事を掲載しています。名称や内容等は掲載時のものです。
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第1回 潮見櫓

舞鶴公園三の丸広場の北西隅で復元工事が行われている潮見櫓の完成イメージ図

 

潮見櫓完成イメージ

 

 舞鶴公園三の丸広場の北西隅で復元工事が行われている、潮見櫓について紹介します。
 福岡城は、慶長6(1601)年から7年の歳月をかけて、黒田官兵衛・長政によって築城されました。城内には47の櫓があったといわれています。潮見櫓は城の最も北西の隅に建てられた櫓で、玄界灘や博多湾を見渡すことができ、海上の監視を行っていました。
 明治40(1907)年、潮見櫓が博多区千代の崇福寺に払い下げられた際に、誤って「月見櫓」と伝えられ、その後は仏殿として使用されました。平成3(1991)年に調査したところ、屋根裏から工事の由緒を書いた木の札「棟札」が発見され、この仏殿が本物の潮見櫓だったことが分かりました。
 潮見櫓を当時の櫓の形に、忠実に復元するため、部材等を調査し、その成果を基に設計が行われました。工事では、江戸時代からの部材をできるだけ使おうと、建物全体の約4割に元の部材が用いられ、瓦1枚釘1本にまでこだわって伝統的な工法で造られています。 潮見櫓の完成は、令和7年春の予定です。 

 


潮見櫓の位置を表す地図

 

市は福岡城の歴史的建造物(門・櫓等)の復元整備を目的とした寄附金を募集しています。詳細は市ホームページ(「福岡みんなの城基金」で検索)をご覧ください。

 

【問い合わせ先】
市史跡整備活用課
電話 092-711-4784
Fax 092-733-5537

 

市政だより中央区版 令和6(2024)年5月15日号に掲載されました。