このページは、福岡市政だより中央区版において連載された、区の魅力を発信するコラム「魅力発信 中央区」の記事を掲載しています。名称や内容等は掲載時のものです。
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宇賀神社に飾られた馬
宇賀神社(大宮二丁目)は、五穀をつかさどる農耕神の倉稲魂命(うかのみたまのみこと)を祭っています。起源は、平尾村一本木と呼ばれた地の田んぼの中にある小さな祠(ほこら)だったといわれ、一本木稲荷や黒田稲荷と呼ばれていました。福岡藩六代藩主黒田継高公の時代に享保の大飢饉が起こりました。多くの人が飢えで亡くなり、牛馬も死滅するなど甚大な被害が出ました。大飢饉の後、継高公は五穀豊穣を祈り、宝暦10(1760)年に社殿を造営しました。明治時代に社名を現在の宇賀神社と改称しました。神社内には、精巧に作られた馬の人形が飾られています。この馬は、平成17年の福岡県西方沖地震の時にも落ちることなく残りました。「落ちない馬」と呼ばれ、受験にご利益があるといわれています。
延命地蔵願王大菩薩
かつて、平尾一丁目の新川橋そばの屋敷内に地蔵尊が祭られていましたが、屋敷がなくなると地蔵尊は野ざらしになりました。その後、ビルの一角にお堂が建てられ、2体の地蔵尊は現在の場所に移されました。
市政だより中央区版 令和7(2025)年3月15日号に掲載されました。