このページは、福岡市政だより中央区版において連載された、区の魅力を発信するコラム「ぶらり散歩」の記事を掲載しています。名称や内容等は掲載時のものです。
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浄水通りという名称は、福岡市で最初の浄水場である平尾浄水場に由来しています。
平尾浄水場は大正12年に完成し、昭和51年まで稼働していました。その場所は現在、市植物園になっていて園内には浄水
場の遺構などが残されています。
配水池の点検用通路入口
南公園の一番高いところは標高63メートルの大休山です。大休山は、福岡城があった赤坂山の丘陵から南に続く丘陵で、古くは福岡から南へ抜けるための峠道でした。途中で人々が一休みする場所だったことから大休山の名前が付いたといわれています。
ここからの眺めを、貝原益軒が「筑前国続風土記」の中で有名な景勝地にも勝る絶景と称しています。
福岡を代表する百貨店であった福岡玉屋の創業者・田中丸善八氏の邸宅跡を整備した日本庭園です。昭和20年代に建設された茶室「松風庵」が、当時の状態で保存されています。秋には樹齢100年を超えるイロハモミジが赤く染まり、庭園を美しく彩ります。
(市政だより中央区版 令和5(2023)年11月15日号に掲載されました)