秀吉を天下人にした天才軍師 福岡藩祖 黒田官兵衛
官兵衛の実像に一番近い肖像画! ・如水居士(黒田官兵衛)像 一幅 絹本着色掛幅装 108.5×49.8cm 福岡市美術館所蔵(黒田資料)
官兵衛が如水と名乗った晩年の、くつろぐ姿が描かれています。いかめしい武将というよりは、知性と教養あふれる文化人といった雰囲気です。この肖像画は、官兵衛が亡くなって3年後に息子の黒田長政が描かせたもので、黒田家にずっと伝わってきました。図上には、京都・大徳寺の住持である春屋宗園(しゅんおくそうえん・官兵衛が帰依した禅僧)が、官兵衛の偉大さを讃える漢詩(賛文)を書いています。 官兵衛にはいくつもの肖像画が残っていますが、この作品がいわば最重要作品。よく見ると、左頬のホクロや、白髪が混じった短い髭など、実際に晩年の官兵衛を見て描いたのではと思わせるほど細かな描写です。いろんな官兵衛の肖像画を目にしますが、1点選ぶとすれば、これしかありません。官兵衛はどんな顔だったか? 彼は、こんな顔をしていたのです。 (福岡市美術館 中山 喜一朗)
如水居士(黒田官兵衛)像 春屋宗園(1529-1611)賛 江戸時代/縦108.5, 横49.8cm 福岡市美術館蔵(黒田資料)
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【福岡市史】 ご紹介した「黒田如水像」は、『新修 福岡市史』特別編 福岡城―築城から現代まで―の13頁にも掲載しています。こちらもご覧ください。 『新修 福岡市史』は、福岡市内の図書館などで借りることができます(館によっては閲覧のみ)。 購入について詳しくは、福岡市史のホームページをご覧ください。
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