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近年、児童虐待への社会の関心が高まり、全国の児童相談所における虐待相談対応件数は年々増加しています。「保護者から叩かれるなどの暴力を受けている」「ひどく叱られていつも泣いている」という状況は、児童虐待として心配されやすい事例ですが、以下のような行為は全て虐待とされています。
(厚生労働省ホームページより)
児童虐待とは、英語で「Child Abuse」といいます。Abuseとは、そもそも「乱用」を意味します。「暴力」ではないのです。
身体に傷として現れる、分かりやすい身体的虐待だけでなく、上記のように、強い立場にいる大人から弱い立場にいる子どもの気持ちや身体を「乱用」した場合は全て、虐待と言えるのです。
虐待の早期発見においては、子どもの姿や格好だけでなく、目には見えない子どもの気持ちに耳を澄ますことが、とても大切です。
乳幼児が激しく揺さぶられた結果起こる脳障害のことです。肋骨骨折などを伴うこともあり、後遺症として運動・言語・知能などの障がいが発生することもあります。子どもが泣きやまずイライラしたり、腹が立った時、激しく揺さぶることで起こることがあります。乳幼児は頭が重く首の筋肉が弱いため自分の力で頭を支えることができません。また、生後数か月の乳児を乱暴に扱うことも危険です。気を付けましょう。
寝ているから、ちょっとの間だから、と乳幼児だけで過ごさせると、以下のようなことが起きてしまう可能性があります。
・突然の発熱や病気
・ポットを倒して火傷
・火事が起きて逃げられない
・何か飲み込んで、のどに詰まらせてしまう
・目が覚めてさびしくて一人で外へ出て迷子になる
・誰か知らない人が訪ねてきて怖い思いをする
・安心感がそこなわれ不安を感じて、情緒や行動上の問題が引き起こされる、などなど…
もしものことが起こらないように乳幼児だけで過ごさせることはやめましょう。
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