大学生×南区長
市政だより南区版令和6年1月1日号の企画として、市や区の事業に参加した学生と区長による座談会を開催しました。学生の皆さんに区長が、地域の人と交流した感想や今後やってみたいことを聞きました。
第一弾は、区長と九州大学芸術工学部 末田尚人さん、福岡女学院大学 松村佳乃さん
第二弾は、区長と第一薬科大学 石川クリスティーナさん、純真学園大学 松田葵さん
広島県広島市出身。インダストリアルデザインを専攻。
令和5年11月に開催された九州大学芸術工学部の文化祭「芸工祭」の実行委員長を務め、芸工祭で空間芸術の作品を披露するサークル「2研企画」に所属。
芸工祭を先行体験できるイベントとして、南市民センターで開催された区のアートイベント「Minamiku Art Next」に参加。
大橋キャンパスで活動している大学として、地域の皆さんに自分たちの活動を知ってもらう良いきっかけになりました。子どもたちをはじめ、多くの人に参加してもらい、感想などを話すことで自分たちとの感覚の違いに気付くことができました。
芸工祭などの学内を対象としたイベントと違って、地域の皆さんを対象としたイベントだったので、イベントの対象者によって作品の作り方を変えていく大切さを学びました。
学生のみんなが時間や労力をかけているのに、学内でしか盛り上がっていないように感じ、実行委員長に手をあげました。少しでも多くの人にイベントを知ってもらい楽しんでもらうために、ごみ箱の増設や広報・宣伝の工夫を行いました。
大学は閉鎖的な空間で、地域の皆さんも大学の構内に入るには敷居が高いと思います。「Minamiku Art Next」のように大学以外でイベントを開催することで、誰でも参加しやすく、学生にとっても多くの人に作品を見てもらえる機会になると思います。
知られていない価値のあるものを知ってもらい広めていくことに関心があり、ロゴマークや記号などを使った企業や商品のブランディングなどの仕事に取り組んでみたいです。
「Minamiku Art Next」で展示されたインスタレーション
福岡県糸島市出身。子ども発達を専攻。
令和5年6月に南市民センターで開催された、南区役所・企業・大学の連携イベント「企業・大学と学ぼう!語り合おう!会 第1回 ”防災に備えよう!”」に運営ボランティアとして参加。
年の離れた妹など周りに小さい子どもが多い環境で育ったので、子ども系の進路に関心がありました。また、保育園の頃、人見知りだった私に優しく寄り添ってくれた先生への憧れがあったからです。
子どもたちに授業をする機会があり、子どもたちが感じた楽しい感情を素直に伝えてくれたときは、うれしくてやりがいを感じました。一人一人の長所や短所を見極め、どのように接するべきか考えるのに苦労しています。
イベントでは、災害発生時の動き方について、地域の皆さんと意見交換を行いました。大雨の危険性や家族全員で逃げるリスクなど、実際に災害を経験した人から話を聞くことで、いろんな経験や考えを持つ人の話を聞く大切さを学ぶことができました。
今回の対談に参加して、区役所や他大学が地域とさまざまな取り組みをしていることを知りました。大学と地域が少しでもつながるように、まずは私自身が地域へのイベントに積極的に参加し、さまざまな人と交流していきたいです。
ボランティアを通じてさまざまな人から良い影響を受けました。大学では保育のことを学んでいるので、子育てをしている保護者の支援など人とつながりを大切にした仕事をしたいと思っています。
市民センターでのイベントに参加し地域の皆さんと意見交換
福岡市出身。薬学を専攻し、ダンス、バスケットボールサークルに所属。区内の薬局でアルバイトをしている。
福岡市や福岡市薬剤師会等が主催している薬物啓発イベント「NO DRUG,KNOW DRUGキャンペーン」に参加。
母親が産婦人科に勤めていたので、元々医療関係に興味がありました。祖母が健康面で苦しんでいるのをみて、人を安心させられる、助けられる仕事をしたいと考えていました。また、私は子どものころ病弱で、薬を飲むことが多かったのですが、薬剤師の方が優しく不安を感じないように説明してくれて、薬剤師を目指そうと思いました。
1年生のときに参加して、先生や先輩が地域の皆さんと話している姿を見ることで、一般の人に理解してもらうために専門用語を使わない大切さを学ぶことができました。
学校では薬の作用などを学んでいて、5年生になるまで実際に薬を扱うことはできません。アルバイトではお客さんに商品を渡す機会があり、学校で学んだ薬の成分が出てくるので、今学んでいることが患者さんにどのようにつながるか学ぶことができています。
薬局でアルバイトをしていて、さまざまな病気をもつ人と接しています。それぞれ考え方も違い、薬の安全性に敏感な人もいらっしゃいます。安心して薬を飲んでもらえるように、しっかりと説明して不安を軽減することのできる薬剤師になりたいです。患者さんとの交流を通じて、相手の話を聞く大切さを学ぶことができたので、薬の知識だけでなく共感力も持ち、地域の皆さんに愛されるような薬剤師を目指しています。
薬剤師が足りていないのが現状です。薬学部に対して「薬」というイメージが強いと思うので、小中学校や高校生を招待して、実験など楽しく体験をするお手伝いをすることで、薬学部に対するイメージが変わると良いなと思います。
「NO DRUG,KNOW DRUGキャンペーン」でパネルを使って注意喚起
鹿児島県熊毛郡屋久島町出身。看護学を専攻し、将来の夢は看護師。
令和5年6月に「地域看護学実習」として、筑紫丘公民館で開催された「健康フェア」に参加したり、公民館のサークル活動を見学。
屋久島には交通機関がほとんどなく移動は徒歩か車だったので、電車やバスがとても便利に感じています。建物や商業施設も多いので、毎日発見が多く、探検のような気分です。
純真学園大学はいろんな大学とのつながりがあり、最先端の技術を学ぶことができるので、さまざまな経験ができると思い進学を決めました。
屋久島では高齢者と話す機会が多かったので、当時のことを思い出しながら話すことで、スムーズに話せたと思います。地域の人からは「話しやすいね」と言ってもらい、傾聴の大切さを改めて感じることができました。
公民館には、趣味を楽しむ人や会話を楽しむ人などさまざまな人がいらっしゃいました。地域の皆さんから「コミュニケーションをとることで明るい気持ちになる」と聞き、会話をすることが精神的な健康につながることを学びました。
病院で働いている人がどのような思いをもってどんな仕事をしているのか分からないことが多いと思います。小中学校に出向いて看護師の仕事内容を伝えることで、より安心して自分の病気のことを話したり入院したりできるようになると思います。
自分が病気で初めて入院した時、優しく話を聞いてくれた看護師さんのようになりたいと思っています。気軽に話しやすい、自然に話しかけたくなるような看護師を目指して、傾聴の姿勢を大切にしていきたいです。
地域看護学実習で公民館のイベントに参加