★令和元年6月17日(月曜日) 13時30分~15時30分 筑紫丘公民館講堂 参加者:31名
昨年度は「小型家電リサイクルの推進」を廃棄物担当の重点課題として,市内の環境活動団体さんを対象に「小型家電リサイクル講座」を実施しました。今年度はこの取り組みを更に広げていくため,令和元年度福岡市出前講座テーマ集にも取り入れていただきました。
今年度は,環境活動団体さんだけではなく,小中学校や企業などでもこの講座をやっていきたいと思っています。
また,この出前講座では,本講座をひとつのイベントとして,使用済小型家電のイベント回収も同時に行っています!回収した小型家電の解体ワークショップも行っています!
私たち廃棄物担当が本講座で市民のみなさまにお伝えしたい「キーワード」は2つです。
家電製品には,鉄やアルミといった金属以外にも,金・銀・銅などの貴重な金属も使用されています。また,私たちの家の中にはいろいろな家電製品がありますので,都市に眠る鉱山ということで「都市鉱山」と呼ばれています。
福岡市民の方は壊れたり不要になった家電製品は「燃えないごみ」として排出されていると思います。しかし,「燃えないごみ」として排出されると,福岡市のごみ処理施設では,図1のとおり「鉄とアルミ」は回収することは出来ますが,それ以外の金属は回収していません。
「鉄とアルミ」は「燃えないごみ」の中に多く含まれていますし,磁石や渦電流などで比較的簡単に回収することができるのですが,金・銀・銅などの金属は,「燃えないごみ」の中に少量しか含まれていないため,「燃えないごみ」の中から金・銀・銅などの金属までを回収するには,大規模な設備と膨大な費用とエネルギーが必要で非常に効率が悪いためです。
したがって「燃えないごみ」の中の金・銀・銅などの金属は,最終的には「埋立場」に埋立られています。
▼図1 福岡市のごみ処理の流れ
家電製品に使用されている金・銀・銅などの金属を効率よく回収するためには,家電製品だけを回収してリサイクル処理する必要があります。そのため,福岡市では図2の「使用済小型家電回収ボックス」を市内に設置し,使用済小型家電リサイクルに取り組んでいます!
回収ボックスから回収した家電製品のその後については,次回の「廃棄物トピックス」で紹介します!
▼図2 使用済小型家電回収ボックス
今回の出前講座では,携帯電話・電子辞書14台他,合計5.90kgの使用済小型家電を回収することができました。
筑紫丘校区のみなさま,回収にご協力ありがとうございました。
今回,筑紫丘公民館のご協力をいただき「使用済小型家電回収ボックス」を期間限定で設置しています。
ご家庭に眠っていて,いずれ「ごみ」として処分するような小型家電がありましたら,この機会に公民館での回収にご協力ください!小型家電だけでなく,充電器や接続ケーブルなどの付属品も貴重な資源ですので回収可能です!
今回受講してくださった筑紫丘校区のみなさま,ご近所の方などに「使用済小型家電回収ボックス」のPRをよろしく願いします!