地域の方々を対象に、自然観察会開催のノウハウ等を学ぶ『ふくおかレンジャー』講座を実施し、地域において楽しみながら自然に触れることができる自然観察会等が開催されるよう取り組んでいます。
ふくおかレンジャーとは
遊びや体験を通じて、生きものや自然の大切さ、楽しみ方を伝える人
大原校区ふくおかレンジャー講座では、校区内の自然を巡る『Oh!HARA 2023 ブラ×2探検隊』を開催しました。
公民館横の公園からスタートし、はじめに「クロガネモチ」やどんぐりを付ける「マテバシイ」などの樹木観察をしました。山公園では、「ケヤキ」や「サザンカ」などの探索に加えて、網を使って虫捕りを行いました。最後の金屑川では、「スジエビ」や「オイカワ」など普段はあまり見ない生きものを見つけることができました。
参加した子どもたちからは「大原校区に色々な生きものがいて驚いた。」「生きものは身近にいることに気づいた。」「虫を捕まえるのは嫌いだったけど、遊んでみたら楽しかった。」などの感想があり、身近にある多様な自然や生きものを認識する機会となりました。
(令和5年度 大原校区活動の様子)
原西校区ふくおかレンジャー講座では、室見川河畔公園で『わくわく原西っ子探検隊』を開催しました。
はじめにグループに分かれてくじ引きをして、公園内にある樹木の中でネームプレートを設置する樹木を選び、レンジャーさんと一緒に公園内を探検しながら樹木を観察していきました。その後、ネームプレートの作成・設置と、各自で探検中に見つけた落ち葉や木の実を使った工作を行いました。
探検隊の子どもたちからは「見たことがない木の実があったので、観察して楽しかった。」「クスノキとイスノキに虫が入っていることが驚いた。」「ソメイヨシノの蜜が葉にあることに驚いた。」「いろいろな植物に触れて、葉や実で工作したのが楽しかった。」などの感想があり、身近にある自然を使った楽しみ方を実感できた機会となりました。
(令和4年度 原西校区活動の様子)
東光校区ふくおかレンジャー講座では、東光小学校で『この木 なんの木 きになる木~学校の木に名札をつけよう~』を開催しました。
はじめに小学校の敷地内をまわり、「ブーゲンビリア」や「ヒマラヤスギ」など17種類の樹木をレンジャーさんの解説を交えながら観察していきました。その後、公民館に戻り、観察した樹木のネームプレートを作り、樹木への設置を行いました。
小学校には多くの種類の樹木があり、参加した子どもたちからは「たくさんの種類の木を教えてもらい勉強になった。」「サクラは春の花だけでなく、秋の葉の色も楽しむことができるため好きになった」などの感想が出ました。
毎日登校する小学校にある樹木について、新たな発見や楽しみ方を学ぶとともに、オリジナルのネームプレートを作成・設置することで、身近な自然に親しむ機会となりました。
(令和4年度 東光校区活動の様子)
原西校区ふくおかレンジャー講座では、室見川河畔公園で『わくわく原西っ子探検隊』を開催しました。
室見川沿いにある河畔公園には、「クスノキ」や「サザンカ」など多くの樹木があります。また、川では「ユリカモメ」や「カモ類」など多くの鳥を見ることができます。今回の活動では、参加者に多様な自然を感じてもらえるようにフィールドビンゴを用意し、現地で見つけた『ふわふわしたもの』や『はるのかおり』など五感を使って探検しながら、ビンゴを埋めていきました。
探検の途中には、レンジャーさんから「ヤドリギ」の解説や、鳥・樹木の特徴のお話もあり、参加した子どもたちはとても熱心に聞いていました。
探検後の子どもたちからは「木に付かないと芽が出ないヤドリギに驚いた。」「わくわくした。すごく楽しかったのでまたやりたい。」といった感想があり、身近な自然を感じる機会となりました。
(令和3年度 原西校区活動の様子)
香椎浜校区ふくおかレンジャー講座では、『香椎浜の冬を見つけよう!』をテーマに香椎浜北公園や香椎海岸で鳥や植物の観察会を行いました。
今回、観察対象としたものは「カワウ」「ソテツ」「オゴノリ」「ハマヒルガオ」「ツルナ」で、はじめに参加した子どもたちへ観察対象の写真を配布し、写真をヒントに対象物を探しました。発見した後は、レンジャーさんからそれぞれの特徴について、詳しい解説もあり、子どもたちはとても興味深い様子でした。
観察会後の子どもたちからは、「観察して初めて知ったことや気づいたこと、驚いたこと等いっぱいあって楽しかった。」「初めて見た植物もあり、これからもいろいろな植物を探してみたい。」「普段通るところでも、よく見るとたくさんの生きものがいて、鳥も模様があるもの、白いものなど、種類がたくさんあって驚いた。」などの感想があり、身近な自然に触れる機会となりました。
(令和3年度 香椎浜校区活動の様子)
香椎浜校区ふくおかレンジャー講座では、香椎浜西公園の『植物観察とネームプレート作り』を行いました。
香椎浜西公園には、福岡市の木である「クスノキ」や「クロガネモチ」をはじめ、「サクラ」、「ヤマモモ」など、多くの樹木があります。植物観察では、レンジャーさんたちがそれぞれの樹木について、名前や特徴を子どもたちに説明しました。その後、子どもたちが作成したネームプレートの設置を行いました。
活動中の子どもたちは、レンジャーさんたちの木の形や葉の特徴、名前の由来などに関する説明を熱心に聞きながらメモをとっていました。活動後には、「木のことをたくさん教えてもらえて嬉しかった」「これから木をたくさん観察したい」「自分が書いた名札が飾られることがすごい」といった感想が出され、身近な公園や植物に興味を持ってもらうことができました。
イベントの最後には、全員で公園を一周しながらネームプレートと樹木の特徴を確認し、楽しみながら自然と触れあう機会となりました。
(令和2年度 香椎浜校区活動の様子)
元岡校区では、来年度のイベント開催に向けた活動候補地の下見を兼ねて、ふくおかレンジャー受講生のスキルアップのための研修会を行いました。
今回は、「八坂神社」「瓜生貝塚遺跡」「九州大学生物多様性保全ゾーン」「四所神社」を巡り、それぞれの場所において、特徴や魅力を確認したほか、イベント開催時における安全性確保の観点から注意すべきポイントなどもレンジャー同士で共有しました。さらに、子どもたちが興味を持ってくれそうな、くるくると回るモミジの種や、イスノキの虫こぶなども見つけることができました。
多々良校区ふくおかレンジャー講座では、『たたらっこ体験&探検隊~久原川で魚とり・部木八幡宮探検~』を開催しました。
久原川では年に1度、川や堰の維持管理のため、堰を倒す作業を行っており、今回はその機会に合わせ、川干しを体験しました。はじめに堰を倒し、川の水位が下がるまでの様子を見学したあと、川に下りて川床に残された魚やエビなどの生きものを捕まえました。
その後、部木八幡宮に移動して、クスノキやナギなどの植物観察や境内にある古墳群の探検をしました。境内には、古墳がいくつもあり、参加者はとても興味深そうに探検していました。
探検が終わった後、子どもたちからは「魚とりが楽しかった!」「また参加したい!」といった感想が出されました。身近な自然と触れあう時間を、しっかり楽しんでもらえたようです。
多々良校区では、昨年度の自然体験活動が新型コロナの影響で中止になったため、今年がふくおかレンジャーとして初めての活動でした。レンジャーからは「来年以降,他の川でも実施したい」「貴重な経験ができた」などの声が聞かれました。
(令和2年度 多々良校区活動の様子)
赤坂校区ふくおかレンジャー講座では、『水鉄砲を作って公園で遊ぼう!』をテーマに、竹を使った水鉄砲作りを開催しました。今年は新型コロナの影響で地域の活動も少なくなっている状況ですが、子どもたちに楽しみながら自然に触れてほしいという思いから、人数を制限し感染拡大防止の対策をしたうえでの開催となりました。
当日は、自分で作ったオリジナルの水鉄砲を手にして遊ぶことで、竹の特徴を肌で感じることができました。参加者からは「また参加したい!」「竹は水鉄砲のほかにもいろいろなものに使えて面白い」といった声が聞かれ、大変盛り上がりました。また、イベント前には赤坂公園・緑地周辺の清掃活動も実施しました。
(令和2年度 赤坂校区活動の様子)