福岡市の豊かな自然の一つである博多湾は,干潟や藻場,浅海域などを有し,多様な生物の生息・生育空間となっているとともに,身近な市民の憩いの場としても親しまれています。
博多湾の有する豊かな生態系サービス(海の恵み)を市民が将来にわたって享受し,かつ生物が健全に生息・生育する環境を保全するため,これまでの取組みに対する評価と課題や現状をふまえ,「博多湾環境保全計画(第二次)」を,平成28年9月に策定しました。
この計画は,5章構成になっています。下記は構成のイメージ図です。
博多湾の現状として,地形や流域の状況,水質・底質,生物の生息・生育状況等を整理し,これらをふまえて,第一次計画の評価や課題をまとめています。
将来像「生きものが生まれ育つ博多湾」の実現に向けて,海域ごとの計画目標像を設定しています。
将来像および計画目標像を実現するため,施策を展開します。施策の実施にあたっては,地球規模での気候変化や社会経済情勢を十分勘案し,効果の検証を行った上で,新たな施策を追加することなども検討しながら,推進していきます。
各主体との連携や,計画の進行管理等について記載しています。
博多湾の将来像を実現するためには,行政だけでなく,市民,NPO等市民団体,事業者,大学等研究機関など,それぞれの各主体が共働して取り組むことが重要であることから,それぞれの主体に期待される役割や取組み例を示しています。
「博多湾環境保全計画(第二次)」の策定にあたり,広く市民の意見を反映させるため,原案の内容を公表し,市民意見の募集を行いました。