環調第807号
平成25年1月31日
福岡県知事 小川 洋 様
(環境部自然環境課)
福岡市長 高島 宗一郎
(環境局環境監理部環境調整課)
福岡空港滑走路増設事業に係る環境影響評価方法書についての環境の保全の見地からの意見について(回答)
平成24年12月11日付け24自第1578号で照会のありました標記の件について、下記のとおり回答いたします。
環境影響評価にあたっては、本事業が既設空港の滑走路増設事業であることを踏まえ、現在の環境がどのように変化するのかを予測・評価し、環境影響評価図書にわかりやすく記載すること。
航空機の運航に伴い発生する騒音については、滑走路の増設による影響が考えられるため、現況の飛行経路、増設予定の滑走路における飛行経路を十分に考慮し、適切な調査地点を設定するとともに、予測・評価にあたっては現況との比較の観点を踏まえ実施すること。 また、騒音の評価基準が改正されたことを踏まえ、タクシーイング(地上走行)やアイドリングなどの地上騒音を含めた予測・評価を実施すること。
低周波音については、気象等の影響を受けることから、現況調査が1日では不十分であると考えられるため、現状を把握できる調査期間を設定すること。
また、調査地点については、滑走路の増設を配慮して、空港周辺に適切な地点を設定すること。
水生の動・植物、特に貴重種等については、造成工事に伴い発生する土砂による影響が懸念されることから、現状の把握に努め、適切な予測・評価を実施すること。
滑走路増設にあたっては一定規模の盛土も想定されることから、それに伴う工事区域外への地形・地質への影響の可能性について検討し、必要と認められるときは所要の調査・予測等を行うこと。